PE7-051|公共・政治経済 対策問題
1971年のニクソン・ショックについての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
アメリカが金とドルの交換停止を発表して固定相場制が動揺し、スミソニアン協定で円は1ドル=308円に切り上げられた
この問題のポイント
金ドル交換停止という事件の内容と、スミソニアン協定での円切り上げ(360円から308円)の方向を問う問題。
解説
ブレトンウッズ体制は、アメリカの経済力と金保有を前提としていた。しかし1960年代、西欧・日本の復興による国際競争の激化、ベトナム戦争の戦費、対外援助などでアメリカの国際収支は悪化し、金が国外へ流出してドルへの信認が揺らいだ(ドル危機)。
1971年8月、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を突然発表した(ニクソン・ショック)。基軸通貨の金の裏付けが失われ、ブレトンウッズ体制は根底から動揺した。
同年12月のスミソニアン協定で、ドルを切り下げ円を1ドル=360円から308円へ切り上げる固定相場の再建が試みられたが、ドル売りは止まらず、1973年に主要国は変動為替相場制へ移行した。
360円から308円は数値の減少、すなわち円の切り上げ(円高方向)である点を確実に押さえたい。
ひっかけポイント
「交換停止」を「交換開始」と逆にする選択肢、308円への変化を「切り下げ」とする選択肢が定番。石油危機(1973年)との混同にも注意。
選択肢の確認
①「ニクソン・ショックとは、アラブ産油国による石油輸出制限のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 石油輸出制限は1973年の第一次石油危機の内容である。ニクソン・ショックは通貨をめぐる出来事であり、別の事件である。
②「アメリカが金とドルの交換停止を発表して固定相場制が動揺し、スミソニアン協定で円は1ドル=308円に切り上げられた」
✅ 正しい。
正解。1971年8月にアメリカが金とドルの交換停止を発表(ニクソン・ショック)し、12月のスミソニアン協定で円は360円から308円へ切り上げられた。
③「アメリカが金とドルの交換を初めて開始することを発表した」
❌ 誤り。
誤答理由: 発表されたのは金とドルの交換の「停止」であり、「開始」ではない。金の裏付けを失ったことが体制動揺の核心である。
④「スミソニアン協定により、円は1ドル=360円から400円に切り下げられた」
❌ 誤り。
誤答理由: 360円から308円への変化は円の価値の上昇であり、切り下げではなく切り上げである。方向の取り違えを突く選択肢である。
覚えるポイント
- 1971年8月、金とドルの交換停止を発表
- スミソニアン協定で1ドル=308円に円切り上げ
- 1973年に主要国は変動相場制へ移行
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。