PE9-041公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(2) 為替と国際通貨体制

1971年のニクソン・ショック(ドル・ショック)についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

アメリカが金とドルの交換停止を発表し、ブレトンウッズ体制は崩壊へ向かった

この問題のポイント

ニクソン・ショックの内容と帰結を問う。「金とドルの交換停止」という核心と、スミソニアン協定を経て変動相場制へ至る流れが軸。

解説

ブレトンウッズ体制はアメリカの経済力と金準備に支えられていたが、1960年代、ベトナム戦争の戦費や対外援助でアメリカの国際収支は悪化し、金の流出が続いた。
1971年8月、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を突然発表した(ニクソン・ショック)。基軸通貨ドルの金の裏付けが失われ、ブレトンウッズ体制は根幹から揺らいだ。

  • 1971年12月:スミソニアン協定で固定相場制の再建を試み、円は1ドル=360円から308円に切り上げられた
  • しかし維持できず、1973年、主要国は変動為替相場制へ移行
  • 1976年:キングストン合意で変動相場制が正式に追認された
    「交換停止(1971年)→スミソニアン(1971年末)→変動相場制移行(1973年)→キングストン(1976年)」の順序が整序問題の定番である。

ひっかけポイント
ニクソン・ショックで直ちに変動相場制へ移行したのではなく、スミソニアン協定による固定相場制再建の試みを挟む。308円はこの時のレート。

選択肢の確認

①「アメリカが金とドルの交換停止を発表し、ブレトンウッズ体制は崩壊へ向かった」
正しい。
正解。1971年8月、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を発表し、金の裏付けを失ったドルを基軸とするブレトンウッズ体制は崩壊へ向かった。

②「アメリカが金とドルの交換開始を発表し、固定相場制が強化された」
誤り。
誤答理由: 発表されたのは交換の停止であり、開始ではない。固定相場制はこれを機に動揺し、強化とは正反対の帰結となった。

③「日本が変動相場制から固定相場制へ移行した」
誤り。
誤答理由: 日本は1971年まで固定相場制(360円)にあり、1973年に固定相場制から変動相場制へ移行した。移行の向きが逆である。

④「IMFが解散し、国際通貨協力の枠組みが消滅した」
誤り。
誤答理由: IMFは解散しておらず、キングストン合意など、その後も国際通貨協力の中心であり続けている。

覚えるポイント

  • 1971年8月、金とドルの交換停止を発表
  • スミソニアン協定で1ドル=308円に切上げ
  • 1973年変動相場制移行、1976年キングストン合意で追認

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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