PE9-042公共・政治経済 対策問題

政治・経済D 国際経済(2) 為替と国際通貨体制

1976年のキングストン合意の内容として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

変動為替相場制を正式に承認し、金の公定価格を廃止した

この問題のポイント

キングストン合意の位置付けを問う。1973年の変動相場制への事実上の移行を「正式に追認」した合意である点が核心。

解説

1971年のニクソン・ショック後、スミソニアン協定による固定相場制の再建は失敗し、1973年に主要国は変動為替相場制へ事実上移行していた。
1976年、IMFはジャマイカの首都キングストンでの合意(キングストン合意)により、この現実を制度として追認した。

  • 変動為替相場制の正式承認:各国が為替制度を選択できることを認めた
  • 金の公定価格の廃止:金を国際通貨制度の中心から外した(金の廃貨)
  • ドルに代わる準備資産として**SDR(特別引出権)の役割を拡大
    これ以降、主要通貨の相場は市場の需給で決まるようになり、為替変動そのものが経済のリスク要因となった。だからこそ、行き過ぎたドル高を各国協調で是正する
    プラザ合意(1985年)**のような政策協調が必要になった、という流れで理解するとよい。

ひっかけポイント
変動相場制への「移行」は1973年、「正式承認」は1976年キングストン合意。移行と追認の2段階を混同させる出題が定番。

選択肢の確認

①「金・ドル本位制の固定相場制を新たに創設した」
誤り。
誤答理由: 金・ドル本位の固定相場制を創設したのは1944年のブレトンウッズ協定であり、キングストン合意はむしろその後始末にあたる。

②「ユーロを世界の基軸通貨とすることを定めた」
誤り。
誤答理由: ユーロの導入は1999年でありキングストン合意(1976年)の時点で存在しない。基軸通貨を定めた合意でもない。

③「各国にドル高是正の協調介入を義務付けた」
誤り。
誤答理由: ドル高是正の協調介入を合意したのは1985年のプラザ合意であり、キングストン合意の内容ではない。

④「変動為替相場制を正式に承認し、金の公定価格を廃止した」
正しい。
正解。キングストン合意は1973年の変動相場制への事実上の移行を追認し、変動相場制の正式承認と金の公定価格の廃止、SDRの役割拡大を定めた。

覚えるポイント

  • キングストン合意は1976年、変動相場制を正式承認
  • 金の公定価格を廃止しSDRの役割を拡大
  • 事実上の移行(1973年)の追認という位置付け

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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