KO8-009|公共・政治経済 対策問題
合意形成の場面で用いられる「効率」と「公正」の観点の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
効率は資源を無駄なく活用できているか、公正は手続きや機会・結果が不当に偏っていないかを問う観点である
この問題のポイント
合意形成の判断基準である効率と公正の意味を問う。無駄のなさ=効率、偏りのなさ=公正、という基本の定義が答え。
解説
社会で意見が対立したとき、よりよい合意に至るための判断基準として「効率」と「公正」の2つの観点が用いられる。
効率とは、時間・費用・資源を無駄なく活用し、より少ない資源でより大きな成果を得られているかという観点である。誰かの状況を悪化させることなく全体の満足を高められるなら、その改善は効率的といえる。
公正は、偏りのなさを問う観点で、さらに細かく分けられる。決定の過程にみんなが対等に参加できたかという手続きの公正、チャンスが等しく開かれていたかという機会の公正、結果の配分が著しく偏っていないかという結果の公正である。
効率だけを追えば少数者にしわ寄せが生じ、公正だけを追えば資源の無駄が生じることもある。両者のバランスをどうとるかを考えることが、合意形成の核心である。
ひっかけポイント
公正=全員同じ配分、と単純化した選択肢は誤り。公正には手続き・機会・結果の3側面があり、結果の均等だけを指すのではない。
選択肢の確認
①「効率は資源を無駄なく活用できているか、公正は手続きや機会・結果が不当に偏っていないかを問う観点である」
✅ 正しい。
正解。効率は資源の無駄のなさを、公正は手続き・機会・結果における不当な偏りのなさを問う観点であり、合意形成の2大判断基準とされる。
②「効率と公正は常に両立するため、対立を調整する必要はない」
❌ 誤り。
効率と公正はしばしば対立し(効率優先が少数者へのしわ寄せを生むなど)、両者の調整こそが合意形成の課題である。
③「公正とは、全員の取り分を完全に同じにすることだけを意味する」
❌ 誤り。
公正は結果の均等だけでなく、手続きの公正・機会の公正を含む多面的な概念である。
④「効率とは、決定にかかる時間を短くすることだけを意味する」
❌ 誤り。
効率は時間の短さだけでなく、費用や資源全体の無駄のなさを含む概念である。
覚えるポイント
- 効率=無駄がないか、公正=不当な偏りがないか
- 公正は手続き・機会・結果の3側面で考える
- 合意形成では効率と公正のバランスが問われる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。