PE9-100公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

政策を評価する際の「効率」と「公平」についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

効率は社会全体の資源の無駄のなさを、公平は負担や利益の分配の在り方を問う基準であり、両者はトレードオフになる場合に調整が必要となる

この問題のポイント

政策の論点整理の基本枠組みである効率と公平の区別を問う。2つの基準の意味と、対立時の調整という思考の型が核心。

解説

公共政策を評価する代表的な基準が効率公平である。

  • 効率:限られた資源が無駄なく使われ、社会全体の便益が大きくなっているか。市場メカニズムが得意とする領域である
  • 公平:負担と利益の分配が正当か。機会の公平(スタートラインの平等)と結果の公平(分配結果の平等)など、複数の捉え方があり、人により重視する内容が異なる
    両者はしばしばトレードオフになる。例えば、累進課税の強化は格差を縮める(公平)が、勤労や投資の意欲をそぐ恐れがある(効率)。市場の自由な競争は効率を高めるが、格差を広げ得る。
    論点整理型の問題では、対立する主張がそれぞれどちらの基準に依拠しているかを特定し、両立策や優先順位の根拠を検討する、という思考の手順そのものが問われる。効率と公平は、市場と政府の役割分担を考える政治・経済全体の総括的な枠組みである。

ひっかけポイント
効率と公平を同一視させる選択肢、公平の基準を一義的とする選択肢が定番の誤り。公平には複数の捉え方がある点まで含めて問われる。

選択肢の確認

①「効率は社会全体の資源の無駄のなさを、公平は負担や利益の分配の在り方を問う基準であり、両者はトレードオフになる場合に調整が必要となる」
正しい。
正解。効率は資源の無駄のなさ、公平は負担と利益の分配の正当性を問う別個の基準であり、累進課税の強化のように両者がトレードオフになる場合は調整が必要となる。

②「効率と公平は同じ内容を言い換えた基準であり、区別する意味はない」
誤り。
誤答理由: 効率と公平は評価の観点が異なる別の基準であり、同じ内容の言い換えではない。区別することで政策の対立点が整理できる。

③「効率的な政策は例外なく公平でもある」
誤り。
誤答理由: 効率的な政策が分配の面で不公平を伴うことはあり得る。市場競争が格差を広げ得るのがその例で、例外なく公平とはいえない。

④「公平の基準は一つしかなく、人によって公平の捉え方が異なることはない」
誤り。
誤答理由: 公平には機会の公平と結果の公平など複数の捉え方があり、人によって重視する基準が異なることが政策論争の一因である。

覚えるポイント

  • 効率は資源配分の無駄のなさ、公平は分配の正当性
  • 機会の公平と結果の公平は異なる基準
  • トレードオフの調整が政策論議の核心

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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