KZ-R7H-09|公共・政治経済 対策問題
図は「アラブの春」に対するアラブ諸国の人々の評価の推移(2012/2013年〜2022年)を帯グラフで示す。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4
正解
肯定的な評価の割合は調査開始時の2012/2013年が最も高く、2010年代半ばに低下した後、近年は2割程度で推移している
この問題のポイント
帯グラフの一番左の区分(肯定的な評価)の割合を調査年ごとにたどる問題。期待の高まりとその後の失望という推移が核心。
解説
図の帯グラフは、アラブ諸国の人々が「アラブの春」をどう評価してきたかを示している。
肯定的な評価の割合は、民主化運動の直後にあたる2012/2013年が最も高く、その後2010年代半ばにかけて低下した。混乱や内戦の長期化を受けて期待が失望に変わったことがうかがえる。2016年以降は持ち直し、近年は2割程度の水準で推移している。
ただし、どの調査年でも肯定的な評価だけで過半(50%超)に達してはおらず、「どちらかというと肯定的」と合わせて評価が割れている状態が続く。否定的な側の評価も一定の割合を保っており、1割未満というような小ささではない。
世論調査の帯グラフでは、区分ごとの割合の推移と、複数の区分を合算した割合とを区別して読むことが大切である。
ひっかけポイント
「一貫して上昇(低下)」型の選択肢は途中の折り返しを見落とさせる引っかけ。最高値の年と近年の水準を分けて確認する。
選択肢の確認
①「肯定的な評価の割合は、期間を通じて一貫して上昇し続けている」
❌ 誤り。
肯定的な評価は2010年代半ばにかけて低下しており、一貫して上昇という読みは図と矛盾する。
②「どの調査年でも、肯定的な評価が回答全体の過半を占めている」
❌ 誤り。
肯定的な評価が単独で過半(50%超)に達した調査年はない。
③「否定的な評価とどちらかというと否定的な評価の合計は、どの調査年でも1割に満たない」
❌ 誤り。
否定側の2区分の合計はどの年も相当の割合を占めており、1割未満という読みは帯の幅と矛盾する。
④「肯定的な評価の割合は調査開始時の2012/2013年が最も高く、2010年代半ばに低下した後、近年は2割程度で推移している」
✅ 正しい。
正解。肯定的な評価は2012/2013年が最も高く、2010年代半ばに低下した後、近年は2割程度で推移しており、図の帯の変化と一致する。
覚えるポイント
- 肯定的な評価は2012/2013年が最高でその後低下
- 近年の肯定的な評価は2割程度
- 単独の区分で過半に達した年はない
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。