PE9-086|公共・政治経済 対策問題
日本の一般会計歳出の内訳の資料を読み取る際の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
社会保障関係費が歳出の約3分の1を占めて最大の費目であり、国債費と地方交付税交付金を合わせると歳出の過半を政策的経費以外が占める構造が読み取れる
この問題のポイント
一般会計歳出の構成比の読み取りを問う。社会保障・国債費・地方交付税という3大費目と財政の硬直化の理解が核心。
解説
日本の一般会計歳出(総額110兆円台)の主な費目は次の通りである。
- 社会保障関係費:年金・医療・介護など。約3分の1を占める最大費目で、高齢化により増加が続く
- 国債費:過去の借金の元利払い。歳出の2割強
- 地方交付税交付金など:地方の財源格差を調整する移転。1割台
この3つで歳出の7割前後を占め、教育・防衛・公共事業などその他の政策に回せる部分が薄い。国債費と社会保障のような義務的な支出が膨らみ、政策の自由度が失われる状態を財政の硬直化という。
歳入側では税収だけでは足りず、公債金(借金)が歳入の3割前後を占める。歳出と歳入の資料を突き合わせ、「社会保障の増加→国債発行→国債費の増加」という循環を読み取らせるのが典型的な出題である。
ひっかけポイント
最大費目を公共事業や防衛とする時代錯誤の選択肢が定番。現在は社会保障が突出して最大、という構成比の感覚が問われる。
選択肢の確認
①「防衛関係費が歳出全体の過半を占めている」
❌ 誤り。
誤答理由: 防衛関係費は増額されてはいるが歳出の1割未満であり、過半を占めるという読み取りは構成比を大きく誤っている。
②「公共事業関係費が歳出の約3分の1を占めて最大の費目である」
❌ 誤り。
誤答理由: 公共事業関係費の比重はかつてより低下しており、現在の最大費目は社会保障関係費である。
③「国債費は歳出に計上されていない」
❌ 誤り。
誤答理由: 国債費(元利払い)は歳出の2割強を占める主要費目として計上されている。計上されていないという記述は誤り。
④「社会保障関係費が歳出の約3分の1を占めて最大の費目であり、国債費と地方交付税交付金を合わせると歳出の過半を政策的経費以外が占める構造が読み取れる」
✅ 正しい。
正解。社会保障関係費は一般会計歳出の約3分の1を占める最大費目であり、国債費・地方交付税交付金と合わせると歳出の大半を占め、財政の硬直化が読み取れる。
覚えるポイント
- 社会保障関係費が歳出の約3分の1で最大
- 国債費・地方交付税と合わせ歳出の大半を占める
- 義務的経費の膨張による財政の硬直化が課題
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。