PE6-046公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

ある年度の国の一般会計で、歳出総額が100兆円(うち国債費24兆円)、歳入のうち公債金収入が35兆円、税収などその他の収入が65兆円であったとする。この年度のプライマリーバランス(基礎的財政収支)として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

11兆円の赤字

この問題のポイント

プライマリーバランスの計算問題。「税収など−(歳出−国債費)」という式を正しく立てられるかが問われる。

解説

プライマリーバランス(基礎的財政収支)とは、国債関係を除いた収支、すなわち借金に頼らずにその年の政策的経費をまかなえているかを示す指標である。
計算式は次のとおり。

  • プライマリーバランス=(歳入−公債金収入)−(歳出−国債費)
    設問の数値を当てはめると、
  • 税収などの収入=100兆円−35兆円=65兆円
  • 政策的経費(国債費を除く歳出)=100兆円−24兆円=76兆円
  • 65兆円−76兆円=マイナス11兆円、すなわち11兆円の赤字となる。
    赤字ということは、過去の借金の元利払いを除いても、その年の行政サービスの費用を税収でまかなえず、新たな借金に頼っている状態を意味する。
    日本政府はプライマリーバランスの黒字化を財政健全化の目標に掲げてきたが、達成は先送りが続いてきた。

ひっかけポイント
歳入から公債金を除き、歳出から国債費を除く、という「両側から借金関連を除く」操作が急所。公債金だけ、国債費だけを除く誤計算をねらう選択肢が定番。

選択肢の確認

①「35兆円の赤字」
誤り。
35兆円は公債金収入の額そのものであり、歳出側から国債費を除く操作を忘れた誤計算である。

②「収支は均衡している」
誤り。
税収等と政策的経費は一致しておらず、収支は均衡していない。

③「11兆円の赤字」
正しい。
正解。税収等65兆円から国債費を除く歳出76兆円を引くと11兆円の不足であり、プライマリーバランスは11兆円の赤字となる。

④「11兆円の黒字」
誤り。
税収等65兆円は政策的経費76兆円を下回っており、黒字ではなく赤字である。符号の取り違えに注意。

覚えるポイント

  • プライマリーバランス=税収等−(歳出−国債費)
  • 赤字なら政策的経費を借金に依存している状態
  • 黒字化が財政健全化の目標

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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