KZ-R6TB-09|公共・政治経済 対策問題
図1と図2は、都道府県と市町村の民生費の総額と内訳を2000年度と2019年度で比較したものである。総額についての読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3
正解
民生費の総額は、都道府県では約4.1兆円から約8.2兆円へ、市町村では約10.5兆円から約21.8兆円へと、いずれもおおむね2倍程度に増加している
この問題のポイント
2時点の帯グラフの総額を比較する問題。都道府県と市町村の規模の違いと、約20年間での倍増という変化が読みどころ。
解説
民生費とは、地方財政における福祉関係の経費であり、社会福祉費・老人福祉費・児童福祉費・生活保護費・災害救助費からなる。
図の総額をみると、都道府県は2000年度の4兆1,032億円から2019年度の8兆1,829億円へ、市町村は10兆4,547億円から21兆7,867億円へと、いずれもおおむね2倍程度に増加している。高齢化の進行による福祉サービスの拡大や、保育など児童福祉の充実、介護保険制度の定着などが背景にある。
また、どちらの年度でも市町村の民生費は都道府県を大きく上回る。福祉サービスの多くは、住民に最も身近な基礎的自治体である市町村が実施主体となっているためであり、地方自治における市町村の役割の大きさを示す数字といえる。
災害救助費の割合はいずれも1%未満のごく小さな項目であり、過半を占めるという読みは成り立たない。
ひっかけポイント
都道府県と市町村の規模の大小の逆転が定番の引っかけ。福祉の実施主体は市町村が中心という制度理解とセットで覚える。
選択肢の確認
①「2019年度の民生費の総額は、市町村よりも都道府県の方が大きい」
❌ 誤り。
2019年度は市町村約21.8兆円に対し都道府県約8.2兆円であり、都道府県の方が大きいという読みは誤り。
②「災害救助費は、都道府県・市町村のいずれでも民生費の過半を占めている」
❌ 誤り。
災害救助費の割合はいずれも1%未満のごく小さな項目であり、過半という読みは成り立たない。
③「民生費の総額は、都道府県では約4.1兆円から約8.2兆円へ、市町村では約10.5兆円から約21.8兆円へと、いずれもおおむね2倍程度に増加している」
✅ 正しい。
正解。都道府県は4兆1,032億円から8兆1,829億円へ、市町村は10兆4,547億円から21兆7,867億円へと、いずれも約2倍に増加している。
④「民生費の総額は、都道府県・市町村とも2000年度より2019年度の方が少ない」
❌ 誤り。
総額はどちらも2019年度の方が大きく、少ないという読みは図と逆である。
覚えるポイント
- 民生費は約20年でおおむね2倍に増加
- 民生費の規模は市町村が都道府県を大きく上回る
- 背景は高齢化と福祉サービスの拡大
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。