KZ-R7HB-03公共・政治経済 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 本試験(旧政治・経済)

図1は日本・アメリカ・スウェーデン・デンマークの所得のジニ係数、図2は労働組合の組織率を、1980年と2019年で比較している。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

KZ-R7HB-03の問題図版
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正解: 4

正解

4か国すべてで、1980年より2019年の方が労働組合の組織率は低下する一方、所得のジニ係数は上昇している

この問題のポイント

2つの棒グラフを国ごと・年ごとに対応させて読む問題。「すべての国で」という全称の記述は全部の棒の組を確認して判定する。

解説

図2をみると、労働組合の組織率(雇用者に占める組合員の割合)は、スウェーデン・デンマークが70〜80%と高く、日本とアメリカは低い。そしてどの国でも、1980年より2019年の方が低下している。サービス経済化や非正規雇用の増加など、組合に加入しにくい働き方が世界的に広がったことが背景にある。
図1の所得のジニ係数(税引き前)は、4か国とも1980年より2019年の方が上昇しており、所得格差の拡大が先進国に共通する現象であることを示す。
組織率の高い北欧2か国は、労使交渉の力が強く福祉も手厚いが、それでも当初所得の格差は広がっている。組合の衰退と格差の拡大が並行して進むという構図を、2つの図の対応から読み取らせる資料である。

ひっかけポイント
「すべての国で」とある選択肢は、8本の棒の組をすべて確認してから判定する。1か国でも逆の動きがあれば誤りになる。

選択肢の確認

①「労働組合の組織率は、4か国すべてで1980年より2019年の方が上昇している」
誤り。
組織率は4か国すべてで1980年より2019年の方が低い。上昇という読みは棒の高さの比較で否定される。

②「日本は4か国の中で労働組合の組織率が最も高い」
誤り。
組織率が高いのはスウェーデン・デンマークの北欧2か国であり、日本は低い側である。

③「アメリカの所得のジニ係数は、1980年より2019年の方が小さい」
誤り。
アメリカのジニ係数は1980年より2019年の方が大きく、格差は拡大している。小さいという読みは誤り。

④「4か国すべてで、1980年より2019年の方が労働組合の組織率は低下する一方、所得のジニ係数は上昇している」
正しい。
正解。8本の棒の組をみると、4か国すべてで組織率は低下し、ジニ係数は上昇している。図1・図2の対応する棒の比較と一致する。

覚えるポイント

  • 労働組合の組織率は先進各国で長期的に低下
  • 税引き前の所得格差(ジニ係数)は各国で拡大
  • 北欧は組織率が高く、日本・アメリカは低い

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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