PE6-048公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

国債の大量発行が続くことで生じる「財政の硬直化」の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

歳出に占める国債費の割合が高まり、政策のために自由に使える予算が圧迫されること

この問題のポイント

財政の硬直化の意味を問う問題。「国債費が膨らむ→自由に使える予算が減る」という因果で解ける。

解説

国債を発行すると、将来にわたって利払い償還(元本の返済)の義務が残る。この経費が国債費であり、過去の借金が多いほど自動的に膨らんでいく。
財政の硬直化とは、歳出に占める国債費のような義務的な経費の割合が高まり、教育・科学技術・防災など、その時々の課題に自由に配分できる予算が圧迫される状態をいう。
現在の一般会計では、国債費が歳出の2割以上を占め、高齢化で増え続ける社会保障関係費と合わせると歳出の過半に達する。新しい政策課題に対応する余地が狭まっているのが実情である。
さらに、金利が上昇すれば利払い費は急増する。日銀の金融政策が正常化へ向かう中で、この金利リスクは現実の課題となっている。
国債発行はまた、負担を将来世代へ先送りする世代間の公平の問題も引き起こす。

ひっかけポイント
硬直化は「借金の返済負担で予算の自由度が失われる」こと。国債費・社会保障費という義務的経費の増大が原因である点をおさえる。

選択肢の確認

①「歳出に占める国債費の割合が高まり、政策のために自由に使える予算が圧迫されること」
正しい。
正解。国債費など義務的経費の割合が高まると、新しい政策課題に自由に配分できる予算が圧迫される。これが財政の硬直化である。

②「国債の金利が下がりすぎて誰も購入しなくなること」
誤り。
硬直化は金利低下で国債が売れなくなる話ではなく、過去の借金の返済負担が予算の自由度を奪う問題である。

③「税収が増えすぎて使い道がなくなること」
誤り。
硬直化は税収余剰の問題ではなく、義務的支出の増大の問題である。

④「予算の成立が憲法により毎年遅れること」
誤り。
憲法が予算の成立を毎年遅らせるという事実はなく、硬直化の定義とも無関係である。

覚えるポイント

  • 財政の硬直化=国債費の増大で自由な予算配分が困難に
  • 国債費は歳出の2割以上を占める
  • 金利上昇による利払い増と世代間の不公平も問題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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