PE-B2-02|公共・政治経済 対策問題
財政の機能についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
財政には、資源配分の調整・所得の再分配・景気の安定化という三つの機能がある
この問題のポイント
財政の三機能を問う問題。三機能の内容と、それを支える累進課税・社会保障の仕組み、自動安定化装置と裁量的財政政策の区別がわかれば解ける。
解説
政府の経済活動である財政には、三つの機能がある。
- 資源配分の調整:道路・警察・国防など、市場では供給されにくい公共財を税によって供給する
- 所得の再分配:所得が高いほど税率が上がる累進課税で多く徴収し、社会保障給付を通じて低所得者へ移転することで、所得格差を是正する
- 景気の安定化:不況期には減税や公共事業の拡大で需要を作り、好況期には逆の政策で過熱を抑える
景気の安定化には2つの経路がある。累進課税と社会保障の仕組みが自動的に景気を安定させる働きをビルト・イン・スタビライザー(自動安定化装置)といい、政府が意図的に行う増減税や公共事業の増減をフィスカル・ポリシー(裁量的財政政策)という。
なお消費税は所得にかかわらず同じ税率のため、所得の少ない人ほど負担率が重くなる逆進性をもつとされ、累進課税と対比される。
ひっかけポイント
累進課税の定義の逆転、自動的なスタビライザーと裁量的なフィスカル・ポリシーの入れ替え、消費税の逆進性の向きが、いずれも定番のひっかけである。
選択肢の確認
①「累進課税とは、所得が高い人ほど税率が低くなる制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 累進課税は所得が高いほど税率が高くなる制度であり、所得再分配に働く。税率が低くなるという説明は逆である。
②「ビルト・イン・スタビライザーとは、政府が裁量的に行う公共事業の拡大を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: ビルト・イン・スタビライザーは累進課税と社会保障が自動的に景気を安定させる仕組みで、政府の裁量的な公共事業はフィスカル・ポリシーと呼ばれる。
③「消費税には、所得の少ない人ほど負担の割合が軽くなる性質がある」
❌ 誤り。
誤答理由: 消費税は所得にかかわらず同率で課されるため、所得の少ない人ほど負担率が重くなる逆進性をもつとされる。
④「財政には、資源配分の調整・所得の再分配・景気の安定化という三つの機能がある」
✅ 正しい。
正解。財政の三機能は、公共財を供給する資源配分の調整、累進課税と社会保障による所得の再分配、増減税や公共事業による景気の安定化である。
覚えるポイント
- 財政の三機能=資源配分・所得再分配・景気安定化
- 自動安定化装置と裁量的財政政策を区別する
- 累進課税は再分配に働き、消費税は逆進性をもつ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。