PE-B2-01公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

日本銀行の金融政策についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

景気の過熱やインフレーションを抑えたいとき、日本銀行は保有する国債などを売って市中の資金を吸収する売りオペレーションを行う

この問題のポイント

公開市場操作の方向を問う問題。「景気過熱→売りオペで資金吸収」「不況→買いオペで資金供給」という対応関係で解ける。

解説

日本銀行は日本の中央銀行として、物価の安定を目的に金融政策を行う。現在の中心的な手段は、国債などを金融機関と売買して市中に出回る資金量や金利を調節する**公開市場操作(オペレーション)**である。

  • 景気過熱・インフレのとき:日銀が国債などを売る売りオペ)。代金として市中の資金が日銀に吸収され、金利は上昇し、企業や家計は借入れを控えて経済活動が抑えられる
  • 不況・デフレのとき:日銀が国債などを買う買いオペ)。代金が市中に供給されて金利は低下し、投資や消費が刺激される
    日銀はかつて公定歩合操作や預金準備率操作も用いたが、現在はオペが中心である。2013年以降は大規模な買いオペによる量的・質的金融緩和が行われた。
    金融政策の方針は、政府から独立した日銀の政策委員会が開く金融政策決定会合で決定される。中央銀行の独立性は、政府の都合による通貨の乱発とインフレを防ぐための原則である。

ひっかけポイント
売りオペ=吸収=引き締め、買いオペ=供給=緩和の対応を逆にする選択肢が最頻出。金融政策の決定主体は政府ではなく日銀の政策委員会である点も問われる。

選択肢の確認

①「景気の過熱やインフレーションを抑えたいとき、日本銀行は保有する国債などを売って市中の資金を吸収する売りオペレーションを行う」
正しい。
正解。景気過熱・インフレ対策では、日銀が国債などを売る売りオペで市中資金を吸収し、金利を上昇させて経済活動を抑制する。

②「不況のとき、日本銀行は売りオペレーションによって市中の資金を吸収する」
誤り。
誤答理由: 不況のときに行うのは買いオペであり、資金を市中に供給して金利を下げ、投資や消費を刺激する。売りオペとは方向が逆である。

③「金融政策の方針は、政府の閣議によって決定される」
誤り。
誤答理由: 金融政策の方針は政府の閣議ではなく、日本銀行の政策委員会が開く金融政策決定会合で決定される。中央銀行の独立性が原則である。

④「公開市場操作は、現在の日本では金融政策の手段として用いられていない」
誤り。
誤答理由: 公開市場操作は現在の日本の金融政策の中心的手段であり、大規模な買いオペによる金融緩和も行われてきた。

覚えるポイント

  • 景気過熱には売りオペ(資金吸収・金利上昇)
  • 不況には買いオペ(資金供給・金利低下)
  • 方針は金融政策決定会合で決定、日銀は政府から独立

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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