PE6-029公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

2024年に日本銀行が行った金融政策の転換についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

マイナス金利政策を解除して約17年ぶりの利上げに踏み切り、その後も政策金利を段階的に引き上げた

この問題のポイント

2024年の金融政策転換(正常化)を問う時事的問題。「マイナス金利解除=約17年ぶりの利上げ=大規模緩和の終了」という位置づけがカギ。

解説

2022年以降、資源価格の高騰や円安を背景に日本でも物価上昇率が2%を超え、賃上げの動きも広がった。物価と賃金の好循環が見通せるようになったと判断した日本銀行は、2024年3月、金融政策の歴史的な転換に踏み切った。

  • マイナス金利政策の解除: 政策金利を0〜0.1%程度に引き上げ。利上げは約17年ぶり
  • 長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の終了
  • ETFなどの新規買入れの終了
    これにより2013年以来の大規模緩和は幕を閉じ、短期金利の操作を主な手段とする伝統的な金融政策へ回帰した。日銀はその後も2024年7月、2025年1月と段階的に利上げを進めた。
    一方で、長年の緩和で日銀が抱えた大量の国債の扱いや、利上げが住宅ローン・企業金融に与える影響が新たな課題となっている。

ひっかけポイント
2024年の転換は「緩和の開始」ではなく「緩和の終了・利上げ」。ゼロ金利導入(1999年)や量的緩和開始(2001年)と時期を混同させる出題に注意。

選択肢の確認

①「政策金利を一気に10%まで引き上げた」
誤り。
利上げは0〜0.1%程度から始まり段階的に進められたもので、一気に10%まで引き上げた事実はない。

②「マイナス金利政策を解除して約17年ぶりの利上げに踏み切り、その後も政策金利を段階的に引き上げた」
正しい。
正解。2024年3月に日銀はマイナス金利政策を解除して約17年ぶりの利上げを行い、長短金利操作も終了、その後も段階的に政策金利を引き上げた。

③「初めてゼロ金利政策を導入した」
誤り。
ゼロ金利政策の初導入は1999年であり、2024年の政策転換は逆に緩和からの出口にあたる。

④「金融引締めをやめて量的緩和政策を新たに開始した」
誤り。
2024年の転換は大規模緩和の終了・利上げであり、量的緩和の新規開始という記述は方向が逆である。

覚えるポイント

  • 2024年3月にマイナス金利解除・約17年ぶり利上げ
  • 長短金利操作やETF買入れも終了
  • 以後は政策金利を段階的に引き上げ(金融正常化)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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