PE9-069|公共・政治経済 対策問題
現在の日本銀行の金融政策の主な手段についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
国債などを売買する公開市場操作によって、通貨量や金利を調節する
この問題のポイント
現代の金融政策の中心手段が公開市場操作であることを問う。買いオペ=緩和、売りオペ=引締めという操作の向きが核心。
解説
**公開市場操作(オープン・マーケット・オペレーション)**は、中央銀行が金融市場で国債などを売買して、市中に出回る資金量と金利を調節する手段である。
- 買いオペレーション:日銀が国債などを買い、代金を市中に供給 → 資金量増加・金利低下 → 金融緩和(不況時)
- 売りオペレーション:日銀が国債などを売り、資金を吸収 → 資金量減少・金利上昇 → 金融引締め(景気過熱・インフレ時)
かつては公定歩合操作(日銀の貸出金利の上げ下げ)が中心だったが、金利自由化により公定歩合と預金金利の連動が失われ、現在は政策手段ではなくなった。預金準備率操作も1991年以降使われていない。
なお、デフレ対応として日銀は、ゼロ金利政策や、操作目標を資金量に置く量的緩和政策、大規模な国債買入れなど非伝統的な政策も行ってきた。
ひっかけポイント
買いオペ=緩和、売りオペ=引締めの向きの逆転が定番。公定歩合操作・準備率操作を「現在の中心手段」とする時代錯誤の選択肢にも注意。
選択肢の確認
①「預金準備率の変更が現在も最も頻繁に用いられる手段である」
❌ 誤り。
誤答理由: 預金準備率操作は日本では1991年を最後に用いられておらず、現在最も頻繁に使われる手段ではない。
②「個人向けの住宅ローン金利を日本銀行が直接決定する」
❌ 誤り。
誤答理由: 住宅ローン金利は各金融機関が市場金利を踏まえて決めるものであり、日銀が直接決定することはない。
③「国債などを売買する公開市場操作によって、通貨量や金利を調節する」
✅ 正しい。
正解。現在の日銀の金融政策の中心は、国債などを売買して資金量と金利を調節する公開市場操作である。買いオペが緩和、売りオペが引締めに当たる。
④「市中銀行の貸出金利の上限を法律で直接定める窓口規制が中心である」
❌ 誤り。
誤答理由: 貸出金利の上限を法律で直接定めるような統制は現在の政策手段ではない。金利は市場で決まり、日銀はオペレーションで誘導する。
覚えるポイント
- 現在の中心手段は公開市場操作
- 買いオペは緩和(資金供給)、売りオペは引締め(資金吸収)
- 公定歩合操作・準備率操作は現在は用いられない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。