PE6-027公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(2) 金融と財政

2001年から2006年にかけて日本銀行が実施した量的緩和政策についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

金融政策の操作目標を金利から日銀当座預金残高に変更し、市場に大量の資金を供給した

この問題のポイント

量的緩和政策の内容を問う問題。「操作目標を金利から資金量(日銀当座預金残高)へ変更した」という点が核心。

解説

1990年代末の日本は、バブル崩壊後の不況とデフレーションに苦しんでいた。日銀は1999年に無担保コールレートをほぼ0%に誘導するゼロ金利政策を導入したが、金利はそれ以上下げられない。
そこで2001年、日銀は世界に先駆けて量的緩和政策を導入した。操作目標を金利から日銀当座預金残高という資金量に切り替え、買いオペで金融機関に大量の資金を供給したのである。
量的緩和は2006年にいったん解除されたが、その後も日本経済はデフレから完全には脱却できず、2013年からは国債買入れをさらに拡大した量的・質的金融緩和(いわゆる異次元緩和)が実施されることになる。
ゼロ金利(1999年)→量的緩和(2001年)→異次元緩和(2013年)という非伝統的金融政策の系譜として整理しておきたい。

ひっかけポイント
量的緩和の核心は「操作目標が金利から資金量へ変わった」こと。金利引上げ(引締め)や為替介入(財務省の所管)との混同をねらう誤答が定番。

選択肢の確認

①「政策金利を大幅に引き上げてインフレを抑制した」
誤り。
量的緩和はデフレ対策の緩和策であり、金利の大幅引上げというインフレ抑制の引締め策とは正反対である。

②「円高を是正するために外国為替市場で円買い介入を行った」
誤り。
外国為替市場への介入は財務省の所管であり、量的緩和政策の内容ではない。

③「銀行への預金準備率を大幅に引き上げた」
誤り。
預金準備率の大幅引上げは引締め方向の操作であり、緩和策である量的緩和とは逆である。

④「金融政策の操作目標を金利から日銀当座預金残高に変更し、市場に大量の資金を供給した」
正しい。
正解。2001年からの量的緩和政策は、操作目標を金利から日銀当座預金残高という資金量に変更し、買いオペで大量の資金を供給した。

覚えるポイント

  • ゼロ金利政策は1999年、量的緩和は2001〜06年
  • 量的緩和の操作目標は日銀当座預金残高
  • デフレ対策としての非伝統的金融政策の先駆け

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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