PE6-028|公共・政治経済 対策問題
2013年以降に日本銀行が行った金融政策についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
2%の物価上昇目標を掲げて量的・質的金融緩和を行い、2016年にはマイナス金利政策も導入した
この問題のポイント
いわゆる異次元緩和の内容を問う問題。「物価上昇率2%目標・大規模な国債買入れ・マイナス金利」の3点セットで解ける。
解説
2013年、日本銀行はデフレ脱却をめざして消費者物価上昇率2%という物価安定目標を掲げ、量的・質的金融緩和を開始した。長期国債や上場投資信託(ETF)を大量に買い入れ、マネタリーベースを空前の規模に拡大する政策で、「異次元緩和」と呼ばれた。アベノミクスの第一の矢を担う政策でもある。
2016年1月には、金融機関が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を課すマイナス金利政策を導入した。銀行が資金を日銀に置いたままにせず、貸出しに回すよう促すねらいである。
同年9月には、短期金利と長期金利の両方を目標水準に誘導する**長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)**も導入された。
これらの大規模緩和は約11年間続き、2024年に転換を迎えることになる。
ひっかけポイント
目標は「物価上昇率2%」であり、物価下落目標や金利5%への引上げは正反対。マイナス金利は日銀当座預金の一部への適用で、個人の預金金利がマイナスになったわけではない。
選択肢の確認
①「国債の保有をすべて売却して市場から資金を吸収した」
❌ 誤り。
日銀はむしろ長期国債を大量に買い入れて資金を供給しており、保有国債の全売却は事実と正反対である。
②「物価下落率2%を目標とする金融引締めを行った」
❌ 誤り。
目標は物価上昇率プラス2%であり、物価下落を目標とする金融引締めという記述は二重に誤っている。
③「2%の物価上昇目標を掲げて量的・質的金融緩和を行い、2016年にはマイナス金利政策も導入した」
✅ 正しい。
正解。2013年に2%の物価目標を掲げた量的・質的金融緩和が始まり、2016年にはマイナス金利政策と長短金利操作が導入された。
④「デフレ対策として政策金利を5%まで引き上げた」
❌ 誤り。
この時期の政策はデフレ脱却のための大規模緩和であり、政策金利を5%まで引き上げた事実はない。
覚えるポイント
- 2013年から量的・質的金融緩和(物価目標2%)
- 2016年にマイナス金利と長短金利操作を導入
- アベノミクス第一の矢としての大規模緩和
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。