PE6-037|公共・政治経済 対策問題
財政投融資についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
国が財投債の発行などで調達した資金を政策金融機関などに投資・融資する仕組みで、第二の予算とも呼ばれてきた
この問題のポイント
財政投融資の仕組みと2001年改革を問う問題。「かつては郵貯・年金資金の預託、現在は財投債で市場から調達」という変化がカギ。
解説
財政投融資とは、国の信用に基づいて調達した資金を、政策金融機関・独立行政法人・地方公共団体などに投資や融資の形で供給する仕組みである。税金を財源とする一般会計とは別に、大規模な資金を政策的に配分することから「第二の予算」と呼ばれてきた。
かつては郵便貯金や年金積立金が大蔵省資金運用部へ全額預託され、その資金が特殊法人などに流れていた。しかし資金の流れが不透明で非効率だという批判が強まり、2001年の財政投融資改革で預託義務は廃止された。
現在は、国が金融市場で財投債(国債の一種)を発行して必要な資金を調達する方式になっており、資金規模も最盛期より大幅に縮小した。
財投の資金は中小企業金融や奨学金、インフラ整備など、民間だけでは資金が回りにくい分野に使われている。
ひっかけポイント
「郵貯資金の全額預託」は2001年改革で廃止された旧制度。現在は財投債による市場調達である点の新旧の入れ替えが定番の出題。
選択肢の確認
①「郵便貯金の資金が現在も全額自動的に国へ預託されている」
❌ 誤り。
郵便貯金などの全額預託義務は2001年の財投改革で廃止されており、現在は市場からの財投債発行で調達している。
②「地方公共団体が住民から集めた税金を国に貸し付ける制度である」
❌ 誤り。
財投は国の信用で調達した資金を地方公共団体などへ供給するものであり、地方が国に貸し付ける制度ではない。
③「国が財投債の発行などで調達した資金を政策金融機関などに投資・融資する仕組みで、第二の予算とも呼ばれてきた」
✅ 正しい。
正解。財政投融資は国が財投債などで調達した資金を政策金融機関などへ投融資する仕組みで、規模の大きさから第二の予算と呼ばれてきた。
④「日本銀行が民間企業に直接出資する制度である」
❌ 誤り。
政策金融を担うのは国の財政投融資であり、日銀が民間企業に直接出資する制度ではない。
覚えるポイント
- 財政投融資は投融資の形の資金供給(第二の予算)
- 2001年改革で郵貯・年金の預託義務を廃止
- 現在は財投債の発行で資金を調達
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。