WT-A1-01歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究

現生人類(ホモ・サピエンス)の起源と拡散について述べた文として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

アフリカで誕生し、やがて各大陸へ拡散した

この問題のポイント

現生人類の起源と拡散を問う問題。化石と遺伝子研究が支持するアフリカ単一起源説を理解しているかが鍵。

解説

人類は約700万年前にアフリカで誕生した猿人に始まり、原人(ホモ・エレクトゥスなど)、旧人(ネアンデルタール人など)を経て、現生人類(ホモ・サピエンス)へと進化した。

化石の研究に加え、世界各地の人々のDNAを比較する遺伝子研究の結果、現生人類は約20万年前ごろにアフリカで誕生し、そこから世界へ広がったと考えられている。これをアフリカ単一起源説という。

拡散の道筋はおおよそ次の順である。

  • 約10万〜6万年前…アフリカを出て西アジアへ(出アフリカ)
  • その後…ユーラシア各地、東南アジアからオセアニア
  • 最後に…ベーリング地峡(氷期で陸続き)を渡ってアメリカ大陸

つまり現在の世界中の人類は、すべてアフリカ起源の同じ祖先集団の子孫である。人種による優劣が科学的に成り立たないことの根拠でもあり、人類史を地球規模で捉える「世界史へのまなざし」の出発点となる知識である。

ひっかけポイント
「各大陸で独立に誕生した」とする多地域進化説は、現在の教科書では支持されていない。拡散の終着点がアメリカ大陸(ベーリング地峡経由)である順序も問われる。

選択肢の確認

①「アフリカで誕生し、やがて各大陸へ拡散した」
正しい。
化石と遺伝子の研究から、現生人類は約20万年前ごろアフリカで誕生し、数万年かけて各大陸へ拡散したと考えられている。

②「ヨーロッパで誕生し、アフリカへ南下した」
誤り。
誕生地と移動の方向が逆である。人類はアフリカで生まれ、そこからユーラシアなどへ広がった。

③「各大陸でそれぞれ独立に誕生した」
誤り。
各大陸で独立に誕生したとする多地域進化説は、現在の教科書ではアフリカ単一起源説に取って代わられている。

④「アメリカ大陸で誕生し、ユーラシアへ渡った」
誤り。
アメリカ大陸は人類が最後に到達した大陸のひとつで、ユーラシアからベーリング地峡などを経て到達したと考えられている。

覚えるポイント

  • ホモ・サピエンスは約20万年前ごろアフリカで誕生
  • アフリカ単一起源説が化石・遺伝子研究の定説
  • 拡散はアフリカ→ユーラシア→オセアニア・アメリカの順

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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