WT4-A08歴史総合・世界史探究 対策問題

世界史探究D 諸地域の結合・変容(3) 帝国主義とナショナリズムの高揚

太平天国(1851〜64年)について述べた文として正しいものはどれか。

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正解: 4

正解

洪秀全が「滅満興漢」を掲げて建て、纏足の廃止などを唱えた

この問題のポイント

太平天国の性格を問う問題。「洪秀全・滅満興漢・纏足廃止」のキーワードと、鎮圧の主力が正規軍ではなく郷勇だった点がポイント。

解説

アヘン戦争後の清では、賠償金のための増税や銀高で民衆の生活が苦しくなっていた。そのなかで、科挙に失敗した洪秀全は、キリスト教の影響を受けた宗教結社上帝会を組織した。

1851年、洪秀全は挙兵して太平天国の樹立を宣言し、満洲人の清朝を倒して漢人の国を興すという「滅満興漢」を掲げた。1853年には南京を占領して天京と改称し、首都とした。北京ではない点に注意したい。

太平天国は、土地を均等に分ける天朝田畝制度を打ち出し、纏足(女性の足を縛る風習)やアヘンの吸引、辮髪を禁じるなど、社会改革の理想を掲げた。

清の正規軍(八旗・緑営)は弱体化しており鎮圧できず、実際に太平天国を倒したのは、曽国藩の湘軍や李鴻章の淮軍といった漢人官僚が組織した義勇軍(郷勇)と、ウォードやゴードンが指揮した常勝軍だった。1864年、天京陥落で太平天国は滅んだ。軍事力が漢人官僚の手に移ったことは、洋務運動と地方勢力台頭の伏線となる。

ひっかけポイント
「滅満興漢」(太平天国)と「扶清滅洋」(義和団)のスローガンの入れ替えが最頻出。首都は北京ではなく南京(天京)、鎮圧の主力は正規軍ではなく郷勇である点も引っかけどころ。

選択肢の確認

①「清朝の正規軍がただちに鎮圧した」
誤り。
八旗・緑営などの正規軍は無力で、鎮圧したのは曽国藩の湘軍や李鴻章の淮軍などの郷勇と常勝軍であり、しかも13年を要した。

②「イスラームを信仰の基盤とした」
誤り。
太平天国の信仰の基盤はキリスト教の影響を受けた拝上帝会の教えであり、イスラームではない。

③「首都を北京に置いた」
誤り。
太平天国が都としたのは南京で、天京と改称した。北京は清朝の都のままだった。

④「洪秀全が「滅満興漢」を掲げて建て、纏足の廃止などを唱えた」
正しい。
キリスト教の影響を受けた洪秀全は上帝会を組織して1851年に太平天国を建て、滅満興漢を掲げ、天朝田畝制度や纏足・アヘンの禁止を唱えた。

覚えるポイント

  • 太平天国は1851〜64年、洪秀全が滅満興漢を掲げる
  • 首都は南京(天京)、天朝田畝制度・纏足やアヘンの禁止
  • 鎮圧は曽国藩の湘軍・李鴻章の淮軍(郷勇)と常勝軍

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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