BI-PAST-R8-MOTOR-TRANSPORT|生物 対策問題
図2の実験条件IIとIIIを比較したとき、モータータンパク質Xについて最も適切に推定できることはどれか。

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正解: 2
解き方
条件IIを対照、条件IIIを操作条件として差分を取ります。IIでは遠位・近位の両方向に輸送が見られますが、Xを除いたIIIでは遠位方向がほぼ消え、近位方向は残ります。除いたときに選択的に失われた機能にはXが必要だと考え、必要性の範囲で役割を推定します。
正解の根拠
「微小管の遠位方向への輸送に主に関与する」
Xの除去によって選択的に失われたのが遠位方向への輸送なので、Xは主にその方向の輸送に必要だと推定できます。近位方向が残ることから、近位輸送には別のモータータンパク質が関与すると考えられます。
誤答の理由
- 「微小管の近位方向への輸送だけに関与する」:Xを除いても近位方向への輸送は保たれているため、Xが近位方向だけを担うという推定とは逆です。失われた側と残った側を取り違えています。
- 「除去すると遠位・近位の両方向の輸送が同程度に速くなる」:Xの除去で遠位方向の輸送は速くなるのではなく、ほぼ見られなくなります。また近位方向が同程度に変化したという結果もありません。
- 「軸索中のすべての輸送を単独で担う」:Xを除いた後にも近位方向の輸送が残るため、Xが軸索中のすべての輸送を単独で担うとはいえません。『主に関与する』ことと『単独で全てを担う』ことは異なります。
覚えるポイント
機能阻害・除去実験では、操作群で失われた現象から必要性を推定する。残った現象は、別の因子や経路が担う可能性を示す。
共通テストでの解き方
対照群と操作群を表にし、『遠位:あり→なし』『近位:あり→あり』のように変化だけを書き出します。ノックアウトや阻害実験から分かるのは多くの場合『必要である』ことであり、『それだけで十分』『単独で担う』という強い断定は追加実験なしには選びません。