RN2-B03公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

レヴィンのマージナル・マンについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

レヴィンは、子どもの集団にも大人の集団にも安定して所属できない青年を、マージナル・マン(境界人・周辺人)と呼んだ

この問題のポイント

マージナル・マンの定義を問う問題。「どちらの集団にも属しきれない中間的存在」という位置づけと、提唱者レヴィンの対応で解ける。

解説

ドイツ出身の心理学者レヴィンは、青年の社会的な位置に注目した。
青年は、身体的には大人に近づいているが、社会的にはまだ一人前とは認められていない。子ども扱いされることには反発するが、大人の集団に入れば経験不足で対等に扱われない。つまり青年は、子どもの集団にも大人の集団にも安定して所属できず、両方の境界にいる存在である。レヴィンはこれを**マージナル・マン(境界人・周辺人)**と呼んだ。
境界人であることは、所属のあいまいさからくる不安定さ・動揺をもたらす。大人びた振る舞いをしたかと思えば子どもっぽく甘える、という青年の揺れは、この中間的な位置から説明できる。同時に、どの集団の価値観にも縛られないからこそ、既存の常識を問い直す柔軟さや創造性をもちうる、という積極面も指摘される。
なおマージナル・マンはレヴィンの用語であり、ルソー(第二の誕生)・ホリングワース(心理的離乳)・エリクソン(モラトリアム)と提唱者を混同しないよう注意が必要である。

ひっかけポイント
「大人集団への完全な所属」は定義の正反対。提唱者をルソーやエリクソンにすり替える選択肢が定番で、用語と人名の対応を固めておくことが決め手になる。

選択肢の確認

①「レヴィンは、子どもの集団にも大人の集団にも安定して所属できない青年を、マージナル・マン(境界人・周辺人)と呼んだ」
正しい。
正解。レヴィンは、子どもと大人のどちらの集団にも安定して所属できない青年をマージナル・マン(境界人・周辺人)と呼んだ。

②「マージナル・マンとは、大人の集団に完全に所属し、安定した地位を得た人のことをいう」
誤り。
誤答理由: マージナル・マンは大人集団にも子ども集団にも属しきれない中間的存在を指す。大人集団への完全な所属は定義の正反対である。

③「レヴィンは、青年が他の世代と全く関わりをもたないことから、青年を孤立人と名づけた」
誤り。
誤答理由: レヴィンの用語はマージナル・マン(境界人)であり、孤立人という名称ではない。青年は世代と無関係に孤立しているわけでもない。

④「マージナル・マンという言葉は、ルソーが『エミール』の中で用いたものである」
誤り。
誤答理由: マージナル・マンはレヴィンの用語である。ルソーが『エミール』で用いたのは第二の誕生という表現である。

覚えるポイント

  • マージナル・マン=子どもと大人の境界にいる存在
  • 提唱者はレヴィン(境界人・周辺人と訳す)
  • 不安定さと同時に柔軟さ・創造性ももちうる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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