RN2-B02|公共・倫理 対策問題
ルソーの青年期についての考え方の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
ルソーは『エミール』で、わたしたちは二度生まれる、一度は存在するために、二度目は生きるために(要旨)と述べ、青年期を第二の誕生の時期とした
この問題のポイント
第二の誕生の意味を問う問題。「一度目=肉体の誕生、二度目=自我・精神の誕生」という対応と、出典『エミール』=ルソーがわかれば解ける。
解説
18世紀フランスの思想家ルソーは、教育論『エミール』の中で、青年期の意味を鮮やかに表現した。「わたしたちは、いわば二度この世に生まれる。一度目は存在するために、二度目は生きるために」(要旨)。
一度目の誕生とは、肉体をもってこの世に生まれることである。それに対して二度目の誕生、すなわち第二の誕生とは、青年期に自我にめざめ、精神的に新しく生まれ直すことを指す。それまで親に与えられてきた価値観から離れ、自分の目で世界を見て、自分の意志で生き方を選び始める。恋愛や友情など豊かな感情がわき起こるのもこの時期である。
ルソーはこの変化を、嵐の前触れにたとえ、青年期が動揺と成長の時期であることを示した。この「第二の誕生」という言葉は、青年期の本質を表す古典的表現として、レヴィンのマージナル・マン、ホリングワースの心理的離乳、エリクソンのモラトリアムなどと並んで頻出する。提唱者と用語の対応を正確に覚えることが重要である。
ひっかけポイント
第二の誕生を肉体の誕生と取り違える選択肢が定番(肉体は一度目)。『エミール』の著者をレヴィンら他の心理学者とする人名のすり替えにも注意。
選択肢の確認
①「ルソーは、青年期には感情や自我の大きな変化はほとんど生じないと論じた」
❌ 誤り。
誤答理由: ルソーは青年期を、豊かな感情がわき起こり自我にめざめる激動の時期として描いた。変化がほとんどないという説明は正反対である。
②「ルソーは『エミール』で、わたしたちは二度生まれる、一度は存在するために、二度目は生きるために(要旨)と述べ、青年期を第二の誕生の時期とした」
✅ 正しい。
正解。ルソーは『エミール』で青年期を第二の誕生と呼んだ。一度目は肉体の誕生、二度目は自我にめざめ生きるための誕生である。
③「ルソーのいう第二の誕生とは、肉体としてこの世に生まれることを指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 肉体としての誕生は一度目の誕生である。第二の誕生は自我にめざめて精神的に生まれ直すことを指す。
④「『エミール』は、レヴィンが著した青年心理学の代表的な著作である」
❌ 誤り。
誤答理由: 『エミール』は18世紀の思想家ルソーの教育論である。レヴィンはマージナル・マンの概念で知られる心理学者である。
覚えるポイント
- ルソー『エミール』=第二の誕生
- 一度目=肉体の誕生、二度目=自我の誕生
- 青年期は精神的に生まれ直す動揺と成長の時期
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。