RN9-097公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

青年期の発達課題についてのハヴィガーストとエリクソンの考え方の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

ハヴィガーストは職業選択の準備や親からの情緒的独立などの具体的な課題を挙げ、エリクソンはアイデンティティの確立を青年期の中心的課題とした

この問題のポイント

発達課題という概念をめぐる二人の理論家の対応関係を問う。具体的課題の列挙(ハヴィガースト)と中心課題の提示(エリクソン)の区別が軸。

解説

発達課題とは、人生の各段階で達成しておくべき課題であり、達成すればその後の発達が円滑になり、失敗すればのちの課題の達成が困難になるとされる。
この概念を提唱したハヴィガーストは、青年期の課題として、職業選択とその準備親からの情緒的独立、同年代の男女との洗練された交際、市民として必要な知識・態度の獲得、結婚と家庭生活への準備、行動の指針となる価値観・倫理体系の形成などの具体的な課題を列挙した。
一方エリクソンは、ライフサイクルの八段階それぞれに心理・社会的な危機を設定し、青年期の中心的課題をアイデンティティ(自我同一性)の確立とした。乳児期の基本的信頼、成人期の世代性、老年期の統合など、各段階の課題とセットで問われることも多い。
二人の理論は対立するものではなく、具体的な課題群と、その根底にある自己形成の課題という関係で整理できる。

ひっかけポイント
具体的課題の列挙とアイデンティティ確立の担い手の入れ替えが定番。列挙のハヴィガースト、同一性のエリクソンで固定する。

選択肢の確認

①「両者はともに、青年期には達成すべき課題は存在せず、自然に大人になれると考えた」
誤り。
誤答理由: 両者はともに青年期に達成すべき課題を明確に示しており、課題は存在しないという説明は両者の理論の否定である。

②「両者はともに、発達課題は乳児期にすべて完了しており、青年期の努力は無意味だと考えた」
誤り。
誤答理由: 発達課題は各発達段階ごとに設定されており、青年期には青年期固有の課題がある。乳児期で完了という説明は誤りである。

③「ハヴィガーストは職業選択の準備や親からの情緒的独立などの具体的な課題を挙げ、エリクソンはアイデンティティの確立を青年期の中心的課題とした」
正しい。
正解。発達課題の概念を提唱したハヴィガーストは職業選択の準備や親からの情緒的独立など具体的課題を列挙し、エリクソンはアイデンティティの確立を青年期の中心課題とした。

④「ハヴィガーストはアイデンティティの確立を唯一の課題としたのに対し、エリクソンは具体的な生活上の課題を列挙した」
誤り。
誤答理由: 二人の理論の内容が入れ替わっている。具体的課題の列挙がハヴィガースト、アイデンティティ確立の提示がエリクソンである。

覚えるポイント

  • 発達課題の概念はハヴィガーストが提唱
  • ハヴィガーストは職業準備・情緒的独立など具体的課題を列挙
  • エリクソンはアイデンティティ確立を青年期の中心課題とした

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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