RN-A1-01公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

青年期の出現と通過儀礼についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

伝統的な社会では通過儀礼を経て子どもから大人へ一気に移行したが、近代以降は教育期間の延長などにより青年期が長期化する傾向にある

この問題のポイント

青年期という時期の歴史的性格を問う問題。「通過儀礼による一気の移行」から「長い準備期間としての青年期」への変化がわかれば解ける。

解説

通過儀礼(イニシエーション)とは、誕生・成人・結婚・死など、人生の節目に行われる儀式である。伝統的な社会では、成人式にあたる通過儀礼を経ることで、子どもは一気に大人の仲間入りをした。そこには現代のような長い青年期は存在しなかった。
ところが近代化が進むと、複雑になった社会で働くために長い教育が必要となり、身体は大人でも社会的には一人前と認められない準備期間が生まれた。これが青年期の出現であり、青年期は歴史的・社会的に作られた時期だといえる。
さらに現代では、進学率の上昇や就職・結婚の時期の変化により、青年期はいっそう長期化し、大人への移行の区切りがあいまいになっている。エリクソンのいう心理・社会的モラトリアムが延長されているともいわれ、青年期のあり方は社会の変化と深く結びついている。

ひっかけポイント
青年期を「いつの時代にもあった不変の時期」とする選択肢や、「現代では消滅した」とする逆方向の選択肢が定番。近代に出現し、現代は長期化、という方向をつかむ。

選択肢の確認

①「通過儀礼とは、青年が親から経済的に完全に自立した後に行われる祝賀の儀式のみを指す」
誤り。
誤答理由: 通過儀礼は誕生・成人・結婚・死など人生の節目に行われる儀式の総称であり、経済的自立後の祝賀の儀式に限られるものではない。

②「近代化が進むにつれて青年期は短縮され、現代ではほとんど消滅したとされる」
誤り。
誤答理由: 近代化とともに青年期はむしろ出現・拡大してきた。現代では就学期間の延長などにより長期化しており、消滅とは正反対の傾向である。

③「青年期は、時代や社会のあり方にかかわらず、人類の歴史を通じて常に同じ長さで存在してきた」
誤り。
誤答理由: 青年期は近代化の中で歴史的に作られた時期であり、時代や社会を通じて常に同じ長さで存在してきたわけではない。

④「伝統的な社会では通過儀礼を経て子どもから大人へ一気に移行したが、近代以降は教育期間の延長などにより青年期が長期化する傾向にある」
正しい。
正解。伝統的な社会では通過儀礼(イニシエーション)を経て子どもは一気に大人となったが、近代以降は教育期間の延長などにより青年期が出現し長期化している。

覚えるポイント

  • 通過儀礼=人生の節目の儀式、伝統社会では一気に大人へ
  • 青年期は近代化とともに出現した歴史的な時期
  • 現代は教育期間の延長などで青年期が長期化

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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