RN9-099|公共・倫理 対策問題
「行きたい大学が二つあり、どちらも魅力的で選べずに悩んでいる」という生徒の状態を、レヴィンの葛藤の分類にあてはめたものとして最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
二つの魅力的な目標が並び立ち、どちらも選びたいが同時には選べない接近−接近型の葛藤
この問題のポイント
レヴィンによる葛藤の三類型の事例判定。プラスとマイナスの誘意性の組み合わせで型を見分けられるかが問われる。
解説
複数の欲求が対立してどちらも選べず、心が引き裂かれる状態を葛藤(コンフリクト)という。心理学者レヴィンは、対象の引きつける力(プラスの誘意性)と遠ざけたい力(マイナスの誘意性)の組み合わせで、葛藤を三つの型に分類した。
接近−接近型は、魅力的な目標が二つあり、どちらも選びたいが同時には選べない型である。事例の「二つの大学のどちらも魅力的で選べない」はこの典型である。
回避−回避型は、避けたいものが二つあり、どちらからも逃げたい型である。「勉強はしたくないが、落第もしたくない」がその例である。
接近−回避型は、一つの対象が魅力と不安を併せ持つ型である。「ケーキは食べたいが、太りたくない」「留学したいが、失敗が怖い」がその例である。
なおレヴィンは、子どもと大人の集団の境界に立つ青年を**マージナル・マン(境界人・周辺人)**と呼んだことでも重要である。
ひっかけポイント
三類型の判定は、選択肢がプラス同士か、マイナス同士か、一つの対象の中のプラスとマイナスかで機械的に見分けられる。
選択肢の確認
①「二つの魅力的な目標が並び立ち、どちらも選びたいが同時には選べない接近−接近型の葛藤」
✅ 正しい。
正解。二つの魅力的な目標(プラスの誘意性)が並び立ち、どちらも選びたいが同時には選べない状態は、レヴィンの分類の接近−接近型の葛藤である。
②「二つの避けたい対象に挟まれ、どちらも選びたくない回避−回避型の葛藤」
❌ 誤り。
誤答理由: 回避−回避型は避けたい対象が二つある葛藤であり、どちらも魅力的で選べないという事例の内容とは正反対である。
③「一つの対象が魅力と不安を併せ持つ接近−回避型の葛藤」
❌ 誤り。
誤答理由: 接近−回避型は一つの対象が魅力と不安を併せ持つ葛藤であり、二つの対象の間で迷う事例の構造とは異なる。
④「欲求が満たされないときに幼い行動に戻る退行と呼ばれる状態」
❌ 誤り。
誤答理由: 退行は幼い行動に戻る適応機制であり、複数の欲求の対立である葛藤の分類には含まれない。
覚えるポイント
- 接近−接近は魅力的な目標が二つの葛藤
- 回避−回避は避けたいものが二つ、接近−回避は一対象に両面
- レヴィンは青年をマージナル・マンと呼んだ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。