RN9-091公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

志望していた部活動のレギュラーに選ばれなかった生徒が、「あのポジションは地味で面白くないから、選ばれなくてかえってよかった」と考えるようになった。この心の働きにあたる適応機制(防衛機制)として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

合理化

この問題のポイント

事例から適応機制の種類を判定する共通テスト頻出の型。もっともらしい理由づけで自分を納得させる働きが合理化である。

解説

欲求が満たされない欲求不満(フラストレーション)の状態に置かれたとき、心の安定を無意識のうちに保とうとする働きを適応機制(防衛機制)という。精神分析学のフロイトが明らかにした。
事例の生徒は、レギュラーになれなかったという受け入れがたい現実に対し、「地味で面白くないから選ばれなくてよかった」というもっともらしい理由づけをして自分を納得させている。これが合理化である。イソップ物語で、届かないぶどうを「どうせすっぱい」と負け惜しみを言うきつねの話(すっぱいぶどう)が典型例としてよく引かれる。
主な適応機制には、ほかに欲求を価値の高い活動に向ける昇華、幼い段階の行動に戻る退行、あこがれの対象と自分を重ねる同一視、欲求と反対の行動をとる反動形成、苦痛な記憶を意識から締め出す抑圧などがある。事例と機制名の対応づけが頻出である。

ひっかけポイント
合理化は理由づけ、昇華は別の価値ある活動への転換。事例に理屈・言い訳が出てきたら合理化を疑うのが判定のこつ。

選択肢の確認

①「合理化」
正しい。
正解。選ばれなかった現実に対し、もっともらしい理由づけをして自分を納得させるのは合理化であり、すっぱいぶどうの話が典型例とされる。

②「昇華」
誤り。
誤答理由: 昇華は満たされない欲求のエネルギーを芸術やスポーツなど価値の高い活動に振り向ける機制であり、理由づけによる正当化の事例とは異なる。

③「退行」
誤り。
誤答理由: 退行は発達の前の段階の幼い行動に戻る機制であり、理屈による自己正当化の事例には当てはまらない。

④「同一視」
誤り。
誤答理由: 同一視はあこがれの人物や集団と自分を重ね合わせて満足する機制であり、事例の言い訳の心理とは異なる。

覚えるポイント

  • 合理化はもっともらしい理由づけによる正当化
  • すっぱいぶどうの話が合理化の典型例
  • 適応機制は欲求不満から心を守る無意識の働き

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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