RN9-093公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

ある生徒は、本当は気になっている同級生に対して、周囲には嫌っているかのようにわざと冷たい態度をとってしまう。この心の働きにあたる適応機制(防衛機制)として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

反動形成

この問題のポイント

本心と正反対の行動をとる反動形成の事例判定。自分の感情を他人のものとみなす投影との区別が軸。

解説

事例の生徒は、好意という本当の気持ちを認めることに不安や恥ずかしさがあるため、本心とは正反対の冷たい態度をとっている。このように、抑圧された欲求や感情と正反対の行動・態度を示すことで心の安定を保つ適応機制を反動形成という。好きな子にわざと意地悪をする、憎らしい相手に過度に丁寧に接する、などが典型例である。
紛らわしい機制との区別が重要である。投影(投射)は、自分の中の認めたくない感情を相手の側にあるとみなすことで、「自分が嫌っているのに、相手が自分を嫌っていると感じる」場合がこれにあたる。代償は、実現できない欲求を似た別の対象で満たすこと(欲しいものが買えず類似品で我慢するなど)である。
事例問題では、本心と行動が
逆向き
になっていれば反動形成、感情の持ち主が自分から相手にすり替わっていれば投影、対象が別のものに置き換わっていれば代償、と見分けるとよい。

ひっかけポイント
反動形成と投影の混同が定番。行動が本心の正反対なら反動形成、感情を相手のせいにするなら投影である。

選択肢の確認

①「代償」
誤り。
誤答理由: 代償は実現できない欲求を別の似た対象で満たす機制であり、感情と行動が逆向きになる事例には当てはまらない。

②「合理化」
誤り。
誤答理由: 合理化はもっともらしい理由づけによる正当化であり、態度が本心と正反対になるという事例の特徴を説明できない。

③「反動形成」
正しい。
正解。好意という本心を隠して、正反対の冷たい態度をとるのは反動形成であり、好きな子への意地悪はその典型例である。

④「投影(投射)」
誤り。
誤答理由: 投影は自分の中の認めたくない感情を相手が持っているとみなす機制であり、本心と逆の行動をとる事例とは構造が異なる。

覚えるポイント

  • 反動形成は本心と正反対の行動をとる機制
  • 投影は自分の感情を相手のものとみなす機制
  • 本心と行動の向きの関係で判定する

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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