RN2-B13公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

入学試験に不合格だった人が、『あの学校は自分には合わなかっただけだ』と考えて心の安定を保っている。この防衛機制として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

もっともらしい理由をつけて自分を正当化する、合理化である

この問題のポイント

防衛機制を具体例に当てはめる問題。「都合のよい理由づけで自分を納得させる」という行動の型が、どの機制の定義に当てはまるかを判定すれば解ける。

解説

防衛機制は、欲求不満や葛藤による心の緊張から自分を守る無意識の働きである(フロイト)。設問の例を分析してみよう。
不合格という現実は、自尊心を傷つける。そこで「あの学校は自分に合わなかっただけだ」という、もっともらしいが本当の理由ではない理由を持ち出して、自分を納得させ、傷つきを避けている。これは合理化の典型である。イソップ物語で、届かないぶどうを「どうせすっぱい」と言って立ち去るキツネの話(すっぱいぶどう)が有名な例で、この童話から合理化は「すっぱいぶどうの論理」とも呼ばれる。
他の機制と比べると違いが明確になる。

  • 昇華:満たされない欲求のエネルギーを、勉強・芸術・スポーツなど社会的に価値ある活動に振り向ける(失恋の悲しみを創作に打ち込んで乗り越えるなど)
  • 反動形成:本心と正反対の行動をとる(好きな相手にわざと冷たくする)
  • 退行幼い段階に戻る(弟や妹が生まれた子どもの赤ちゃん返り)
    設問の例は、活動への転換でも、逆の行動でも、幼児化でもなく、理由づけによる正当化だから合理化である。

ひっかけポイント
合理化は「理由づけ」、昇華は「価値ある活動への転換」、反動形成は「逆の行動」、退行は「幼児返り」。行動の型のキーワードを取り違えさせる選択肢が定番。

選択肢の確認

①「満たされない欲求のエネルギーを学問や芸術などの価値ある活動に向ける、昇華である」
誤り。
誤答理由: 昇華は満たされない欲求のエネルギーを学問・芸術・スポーツなど価値ある活動に向けることであり、理由づけによる正当化とは異なる。

②「本心とは正反対の行動をとる、反動形成である」
誤り。
誤答理由: 反動形成は本心と正反対の行動をとることである。この例は行動の逆転ではなく理由づけである。

③「幼い発達段階に戻って甘えるなどする、退行である」
誤り。
誤答理由: 退行は幼い発達段階に戻ることである。この例に幼児返りの要素はない。

④「もっともらしい理由をつけて自分を正当化する、合理化である」
正しい。
正解。不合格の傷つきを、もっともらしい理由をつけて正当化し和らげており、合理化(すっぱいぶどうの論理)の典型である。

覚えるポイント

  • 合理化=もっともらしい理由で正当化(すっぱいぶどう)
  • 昇華=価値ある活動への転換、反動形成=逆の行動
  • 防衛機制は無意識の働きで、具体例ごと覚える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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