RN2-B12|公共・倫理 対策問題
フロイトの心の理論についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
フロイトは、心には自覚されない無意識の領域があるとし、本能的欲求の源であるエス(イド)、現実に合わせて調整する自我、良心として働く超自我の関係から心を説明した
この問題のポイント
精神分析の心の構造論を問う問題。「無意識の発見」と「エス・自我・超自我」の三者の役割分担がわかれば解ける。
解説
オーストリアの精神科医フロイトは、精神分析学を創始し、心の働きの大部分は本人に自覚されない無意識の領域にあることを明らかにした。言い間違いや夢には、抑え込まれた無意識の欲求が現れるとされる。
フロイトは心の構造を三つの働きに分けた。
- エス(イド):快楽を求める本能的な衝動・欲求のエネルギーの源。快楽原則に従い、無意識の領域にある
- 超自我:親のしつけや社会の規範を取り込んで形成された、良心・道徳的な検閲の働き。エスの欲求を「してはならない」と抑える
- 自我(エゴ):エスの欲求と超自我の要求、そして現実の状況との間を調整する働き。現実原則に従う
自我が調整に苦しみ、不安にさらされたとき、無意識のうちに自分を守る心の働きが防衛機制である。防衛機制は意識的な訓練ではなく、また超自我を消すものでもない。フロイトの理論は、理性的存在としての人間像を問い直し、20世紀の思想・芸術に大きな影響を与えた。
ひっかけポイント
エス(本能的衝動の源)と超自我(良心)の役割の入れ替えが最頻出。「無意識は存在しない」はフロイトの根本主張の否定。防衛機制は無意識の働きである点も定番の誤り。
選択肢の確認
①「フロイトは、心には自覚されない無意識の領域があるとし、本能的欲求の源であるエス(イド)、現実に合わせて調整する自我、良心として働く超自我の関係から心を説明した」
✅ 正しい。
正解。フロイトは無意識の領域を明らかにし、本能的欲求のエス、現実と調整する自我、良心として働く超自我の関係から心を説明した。
②「フロイトは、人間の心の働きはすべて本人に意識されており、無意識は存在しないと主張した」
❌ 誤り。
誤答理由: フロイトの根本的な主張は、心の働きの大部分が無意識にあるということであり、無意識の否定はその正反対である。
③「超自我とは、快楽を求める本能的な衝動のエネルギーの源泉を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 本能的な衝動のエネルギーの源はエス(イド)である。超自我は規範を取り込んだ良心・検閲の働きを指す。
④「防衛機制とは、超自我を意識的な訓練によって消し去るための方法である」
❌ 誤り。
誤答理由: 防衛機制は不安から自我を守る無意識の働きであり、超自我を意識的に消し去る訓練法ではない。
覚えるポイント
- フロイト=無意識の発見・精神分析学
- エス=本能的衝動、自我=現実との調整、超自我=良心
- 防衛機制は自我を守る無意識の働き
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。