RN8-048|公共・倫理 対策問題
フロイトが考えた心の構造の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
心は、本能的な欲動のエス、現実に適応しようとする自我、良心として働く超自我の三つの領域からなる
この問題のポイント
フロイトの心の三領域を問う。エス・自我・超自我のそれぞれの働きと関係を整理できているかがポイント。
解説
フロイトは後期の理論で、心を3つの領域からなる構造として描いた。
エス(イド)は、心の最も深層にある本能的な欲動の貯蔵庫で、快楽を求める原理だけに従い、現実や道徳を知らない。超自我は、幼児期に親のしつけや社会の規範が内面化されたもので、良心や理想として自我を監視し、欲望を禁止する。そして自我(エゴ)は、エスの欲求と超自我の命令、さらに外界の現実という三方からの要請を調整しながら、現実に適応した行動を選ぶ心の担い手である。
自我はいわば、エスという奔馬を御しつつ、超自我ににらまれながら現実の道を進む騎手である。調整がうまくいかず、欲望と禁止の葛藤が処理しきれないとき、不安や神経症の症状が生じるとされた。
防衛機制の理論など、この構造論は現代の心理学・青年期理解の基礎用語となっており、倫理の分野でも頻出である。
ひっかけポイント
集合的無意識と元型はユング、白紙(タブラ・ラサ)はロック、純粋経験は西田幾多郎の概念。エス=欲動、自我=調整、超自我=良心、の対応を崩さないこと。
選択肢の確認
①「心は、人類に共通する集合的無意識の元型によって構成されている」
❌ 誤り。
集合的無意識と元型による構成はユングの分析心理学の考え方であり、フロイトの構造論ではない。
②「心は、生まれたときには白紙であり、経験だけがすべてを書き込んでいく」
❌ 誤り。
生まれたときの心を白紙とみるのはロックのタブラ・ラサの説であり、フロイトの心の構造論ではない。
③「心は、主観と客観が分かれる以前の純粋経験そのものである」
❌ 誤り。
主客未分の純粋経験は西田幾多郎の概念であり、フロイトの理論とは別の思想である。
④「心は、本能的な欲動のエス、現実に適応しようとする自我、良心として働く超自我の三つの領域からなる」
✅ 正しい。
正解。フロイトは心を、本能的欲動のエス、現実に適応する自我、良心として働く超自我の三領域からなる構造として描いた。
覚えるポイント
- エス=本能的欲動、快楽原則に従う
- 自我=エス・超自我・現実を調整する
- 超自我=しつけの内面化、良心として働く
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。