RN2-B11|公共・倫理 対策問題
『留学したいが、慣れない土地での生活は不安だ』という心理状態は、レヴィンの葛藤の分類ではどの型に当たるか。最も適切なものを選べ。
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正解: 2
正解
同じ対象が、引きつける魅力と避けたい不安の両面をもつ、接近と回避の型の葛藤である
この問題のポイント
葛藤の型を具体例に当てはめる問題。対象を+(引きつける)と−(避けたい)の記号に置き換え、「++」「−−」「+−」のどれかを判定すれば解ける。
解説
レヴィンは、複数の欲求が対立して身動きがとれなくなる**葛藤(コンフリクト)**を、欲求の向きの組合せで3つの型に分類した。
- 接近・接近型(++):魅力的なものが二つあり、どちらも選びたいが両立しない。「進学もしたいし就職もしたい」など
- 回避・回避型(−−):避けたいものが二つあり、どちらからも逃げたい。「勉強はしたくないが、落第もしたくない」など
- 接近・回避型(+−):同じ一つの対象が、魅力(接近したい)と嫌悪・不安(避けたい)の両面をもつ。「ケーキを食べたいが太りたくない」など
設問の例では、「留学」という一つの対象に、行きたいという魅力(+)と、慣れない生活への不安(−)が同居している。したがって接近・回避型である。魅力的な対象が二つあるわけではないので接近・接近型ではなく、嫌なものが二つあるわけでもないので回避・回避型でもない。留学への欲求は明確に存在するから、葛藤でないとする判断も誤りである。
ひっかけポイント
「留学」と「不安」を別々の二つの対象と数えて接近・接近型や回避・回避型と誤答させる作りが定番。対象が一つか二つか、+−の符号は何か、の順で判定する。
選択肢の確認
①「欲求そのものが存在しないため、葛藤には当たらない」
❌ 誤り。
誤答理由: 留学したいという欲求は明確に存在し、不安との間で対立が生じている。欲求がないとする判断は誤りである。
②「同じ対象が、引きつける魅力と避けたい不安の両面をもつ、接近と回避の型の葛藤である」
✅ 正しい。
正解。留学という一つの対象に、行きたい魅力(接近)と不安(回避)が同居しているため、接近と回避の型の葛藤である。
③「二つの魅力的な選択肢の間で迷う、接近と接近の型の葛藤である」
❌ 誤り。
誤答理由: 接近・接近型は魅力的な対象が二つある場合である。この例では対象は留学一つであり、当てはまらない。
④「二つの避けたいものの板ばさみになる、回避と回避の型の葛藤である」
❌ 誤り。
誤答理由: 回避・回避型は避けたいものが二つある場合である。留学には行きたいという魅力(接近)の面があるため当てはまらない。
覚えるポイント
- 接近・接近=+と+、回避・回避=−と−
- 接近・回避=同じ対象に+と−が同居
- 具体例は対象の数と符号に置き換えて判定
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。