RN2-B04公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(1) 青年期の課題と自己形成

心理的離乳についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

ホリングワースは、青年が親の保護や監督から離れて精神的に自立していく過程を、乳離れになぞらえて心理的離乳と呼んだ

この問題のポイント

心理的離乳の定義を問う問題。「依存からの自立の過程」という方向と、「提唱者ホリングワース」「青年期=第二反抗期」の対応で解ける。

解説

アメリカの心理学者ホリングワースは、青年が親の保護や監督から心理的に離れ、精神的に自立していく過程を、赤ん坊が母乳から離れる乳離れ(離乳)になぞらえて心理的離乳と呼んだ。
幼児期までの子どもにとって、親は絶対的な保護者であり、判断の基準である。しかし自我にめざめた青年は、親の考え方を一つの意見として相対化し、自分自身の価値観で判断しようとする。この自立の過程では、親の干渉をわずらわしく感じ、反抗的な態度をとることも多い。この時期の反抗は第二反抗期と呼ばれ、幼児期(2〜3歳ごろ)の第一反抗期と区別される。
心理的離乳や反抗は、健全な自立に向かう成長の表れである。ただし、自立は孤立とは異なり、親との関係を断ち切ることではなく、依存的な関係を対等で成熟した関係へ作り直すことだとされる。近年は、経済的・心理的な自立の遅れから、心理的離乳の時期が遅くなる傾向も指摘されている。

ひっかけポイント
「依存を強める」は離乳の方向と正反対。青年期の反抗は第二反抗期であり、第一反抗期(幼児期)との入れ替えに注意。提唱者はエリクソンではなくホリングワース。

選択肢の確認

①「心理的離乳とは、青年が親への精神的な依存をますます強めていく過程をいう」
誤り。
誤答理由: 心理的離乳は依存からの自立の過程であり、依存を強める過程とする説明は方向が正反対である。

②「親や教師などの既存の権威に反抗的な態度をとる青年期の傾向は、第一反抗期と呼ばれる」
誤り。
誤答理由: 青年期の反抗は第二反抗期と呼ばれる。第一反抗期は幼児期(2〜3歳ごろ)の反抗を指す。

③「心理的離乳という言葉は、エリクソンがライフサイクル論の中で提唱したものである」
誤り。
誤答理由: 心理的離乳はホリングワースの用語である。エリクソンはライフサイクル論やモラトリアムの概念で知られる。

④「ホリングワースは、青年が親の保護や監督から離れて精神的に自立していく過程を、乳離れになぞらえて心理的離乳と呼んだ」
正しい。
正解。ホリングワースは、青年が親の保護から離れて精神的に自立する過程を乳離れになぞらえ心理的離乳と呼んだ。

覚えるポイント

  • 心理的離乳=親への依存から精神的自立への過程
  • 提唱者はホリングワース
  • 青年期の反抗は第二反抗期(第一は幼児期)

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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