RN7-053公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(4) 近現代日本の思想

福沢諭吉の「一身独立して一国独立す」という言葉の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

個人が精神的・経済的に独立してこそ国家の独立も保たれるとして、独立自尊の精神を説いた

この問題のポイント

個人の独立を国家の独立の基礎とみる福沢の論理と、独立自尊の精神を問う問題。

解説

福沢諭吉は『学問のすゝめ』で「一身独立して一国独立す」と述べた。
他人や政府に寄りかかる依存の精神(惑溺)しか持たない国民からは、独立した強い国家は生まれない。一人ひとりが学問によって判断力を養い、精神的にも経済的にも自立した独立の個人となることが、外国の圧力に屈しない一国の独立の土台になる、という論理である。西洋列強に囲まれた明治日本の国家的独立への強い関心が、個人の自立の思想と結びついている点が福沢の特徴である。
この自立の精神を福沢は独立自尊と呼び、慶應義塾の教育理念ともした。また『文明論之概略』では、文明の発達を人類の目的とみて、日本文明の進むべき道を論じ、政府に対して人民が卑屈である日本の気風(権力の偏重)を批判した。

ひっかけポイント
「国家が先で個人は依存してよい」とする記述は論理が逆。福沢は個人の独立を国家独立の前提とした。独立自尊という標語もあわせて覚える。

選択肢の確認

①「個人が精神的・経済的に独立してこそ国家の独立も保たれるとして、独立自尊の精神を説いた」
正しい。
正解。一身独立して一国独立すは、個人の精神的・経済的独立こそ国家の独立の土台だとする福沢の独立自尊の思想である。

②「国家が独立してさえいれば、個人は国家に依存して生きるべきだと説いた」
誤り。
誤答理由: 国家への依存を容認する理解は逆である。福沢は依存の精神(惑溺)こそが国の独立を危うくすると考えた。

③「個人の独立と国家の独立は無関係であり、国際政治だけを論じた言葉である」
誤り。
誤答理由: この言葉はまさに個人の独立と国家の独立の結びつきを述べたものであり、無関係とする理解は文意と正反対である。

④「藩への忠誠こそが国家独立の基礎であると説いた」
誤り。
誤答理由: 福沢が説いたのは近代的個人の独立であり、旧来の藩への忠誠を国家独立の基礎とする主張ではない。

覚えるポイント

  • 一身独立して一国独立す
  • 独立自尊=精神的・経済的な個人の自立
  • 『文明論之概略』で文明化の道を論じた

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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