RN9-068|公共・倫理 対策問題
環境倫理における地球全体主義(地球全体主義)に関連する説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ローマクラブは報告書『成長の限界』で、資源と環境が有限な地球では人口増加と経済成長をこのまま続ければ限界に達すると警告した
この問題のポイント
地球全体主義の内容と、それを象徴する『成長の限界』の警告を結びつけられるかを問う。
解説
地球全体主義(地球全体主義)は、地球の資源・エネルギー・環境の浄化能力は有限であり、その限界の範囲内でしか人間の活動は許されない、とする環境倫理の基本的な考え方である。無限の経済成長を前提としてきた近代社会のあり方への根本的な反省を含んでいる。
この考えを世界に広めたのが、世界の科学者・経済人からなるローマクラブが1972年に発表した報告書『成長の限界』である。報告書は、人口増加と工業化、資源消費、環境汚染がこのままのペースで続けば、100年以内に地球上の成長は限界に達するとコンピュータによる予測で警告し、大きな衝撃を与えた。
同年には国連人間環境会議が開かれ、「かけがえのない地球」を合言葉に環境問題への国際的な取り組みが始まった。有限な地球という認識は、持続可能な開発やSDGsの理念の土台となっている。
ひっかけポイント
『成長の限界』の内容を成長礼賛にすり替える誤答が定番。有限性の警告という報告書の趣旨を正確に覚える。
選択肢の確認
①「ローマクラブは報告書『成長の限界』で、資源と環境が有限な地球では人口増加と経済成長をこのまま続ければ限界に達すると警告した」
✅ 正しい。
正解。ローマクラブの『成長の限界』は1972年、資源と環境が有限な地球で人口増加と経済成長が続けば限界に達すると警告し、地球全体主義を象徴する文書となった。
②「ローマクラブは報告書『成長の限界』で、科学技術の進歩により地球の資源は事実上無限になると予測した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『成長の限界』は資源の有限性を警告した報告書であり、技術進歩で資源が無限になるという楽観論はその趣旨と正反対である。
③「地球全体主義とは、地球の資源は有限だからこそ早い者勝ちで自由に使うべきだという考え方である」
❌ 誤り。
誤答理由: 地球全体主義は有限な資源の節度ある利用と管理を求める考え方であり、早い者勝ちの自由な消費を正当化するものではない。
④「地球全体主義は、環境問題は各国の国内問題であり地球全体で考える必要はないとする考え方である」
❌ 誤り。
誤答理由: 地球全体主義は地球全体を一つの系としてとらえる考え方であり、環境問題を各国の国内問題に切り縮める説明は正反対である。
覚えるポイント
- 地球全体主義は地球の資源・環境の有限性が前提
- ローマクラブ『成長の限界』(1972年)が警告
- 同年の国連人間環境会議はかけがえのない地球が合言葉
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。