JT2-C28|歴史総合・日本史探究 対策問題
錦絵について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
鈴木春信らが始めた多色刷の浮世絵版画で、大量に摺られ庶民に널리広まった
背景・因果
錦絵は1765年頃、鈴木春信らが完成させた多色刷の浮世絵版画。版元・絵師・彫師・摺師の分業で大量生産され、美人画(歌麿)・役者絵(写楽)・風景画(北斎・広重)が庶民の手に届いた。
覚えるポイント
「版画だから安く大量に」という複製文化の視点が核心。幕末には時事を伝えるメディアにもなった(錦絵新聞へ)。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「貴族だけが購入を許された」
錦絵は都市の庶民が購入・鑑賞する商品として流通した。貴族だけに購入を許した美術ではない。
② ❌ 誤答「明治時代に発明された写真技術である」
錦絵は江戸時代の木版画で、明治期の写真技術ではない。写真が日本へ伝来するより前から制作された。
③ ✅ 正解「鈴木春信らが始めた多色刷の浮世絵版画で、大量に摺られ庶民に널리広まった」
錦絵は鈴木春信らが18世紀後半に発展させた多色刷り木版の浮世絵で、同じ版から多数を摺って町人へ広まった。出版文化と結び付く。
④ ❌ 誤答「一点ものの肉筆画である」
一点ずつ筆で描く肉筆画ではなく、複数の版木を色ごとに使う多色刷り版画である。量産可能な点が普及の条件となった。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。