JT2-D01|歴史総合・日本史探究 対策問題
1871年のいわゆる解放令について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
えた・ひにんなどの呼称を廃止したが、社会的差別はその後も残った
背景・因果
1871年の布告(解放令)は、えた・ひにんの呼称を廃し身分・職業とも平民同様とした。しかし実質的な差別は残り続け、大正期の全国水平社(1922年)による自主的な解放運動につながる。
覚えるポイント
「制度の廃止」と「差別の解消」は別、という論点が核心。改善への施策を欠いたことが問題として指摘される。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「身分制度を強化する法令である」
旧来の被差別身分を法的には廃止する法令で、身分制度を強化する目的ではない。ただし実質的平等は実現しなかった。
② ❌ 誤答「華族制度を廃止した法令である」
華族制度は1869年に設けられ、戦後の日本国憲法施行で廃止された。1871年の解放令の対象は被差別身分である。
③ ✅ 正解「えた・ひにんなどの呼称を廃止したが、社会的差別はその後も残った」
1871年の解放令はえた・ひにんなどの身分呼称を廃止し、平民と同様とした。しかし差別意識や就業・生活上の差別は残り、部落解放運動へつながった。
④ ❌ 誤答「この布告により差別は完全に解消した」
法令上の身分呼称が廃止されても、社会的・経済的差別は解消しなかった。布告だけで差別が完全消滅したという説明は現実を無視している。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。