JT3-D01|歴史総合・日本史探究 対策問題
開港直後に金貨が大量に海外へ流出した理由として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
日本と外国で金銀の交換比率が異なり、外国銀貨で日本の金貨を安く入手できたから
背景・因果
金銀比価が外国の約1:15に対し日本は約1:5だったため、外国人は銀貨を日本に持ち込んで金貨(小判)に両替し、大きな利益を得た。金貨の大量流出に対し幕府は小判の質を大きく下げる万延貨幣改鋳(1860年)で対応したが、貨幣価値の下落は物価騰貴に拍車をかけた。
覚えるポイント
「1:5と1:15」の比価の差→金流出→万延改鋳→物価高→攘夷運動の激化、という因果の連鎖が最頻出。五品江戸廻送令(1860年・流通統制)もこの文脈で出る。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「外国人が日本の金鉱山を直接経営したから」
外国人が日本の金山を直接経営したのではなく、開港場での貨幣交換を通じて金貨が流出した。
② ✅ 正解「日本と外国で金銀の交換比率が異なり、外国銀貨で日本の金貨を安く入手できたから」
開港時、日本の金銀交換比率は海外より金が相対的に安かったため、外国商人は銀貨を日本銀に替えて金貨を大量に取得した。内外比価差が金流出を招いた。
③ ❌ 誤答「幕府が金貨の輸出を奨励したから」
幕府は金貨流出を問題視し、小判の改鋳などで対応した。金貨輸出を積極的に奨励した結果ではない。
④ ❌ 誤答「日本の金貨の品質が外国より劣っていたから」
日本の小判は金含有量が高く、外国銀貨で割安に入手できたことが問題だった。品質が外国貨幣より劣るためではない。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。