KO2-A12|公共・政治経済 対策問題
ルソーの社会契約説の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
ルソーは、公共の利益を目指す一般意志に基づく政治を説き、主権は代表されえないとして直接民主制を理想とした
この問題のポイント
ルソーの社会契約説を問う問題。「一般意志」の意味(特殊意志の総和との区別)と、直接民主制の理想がわかれば解ける。
解説
18世紀フランスのルソーは、『社会契約論』(1762年)で独自の社会契約説を展開した。
ルソーによれば、人間は自然状態では自由で平等だったが、私有財産の発生とともに不平等と隷属が生まれた。これを克服するには、各人が自分のすべてを共同体に委ね、共同体の一員として一般意志の指導に従う契約を結ぶほかない。
一般意志とは、常に公共の利益を目指す共同体の意志である。各人の私的な利益を求める特殊意志や、その単なる総和である全体意志とは区別される。ここが最頻出のポイントである。
主権とは一般意志の行使であり、譲り渡すことも代表することもできない。だからルソーは、代表者に立法を委ねるイギリス流の議会制を「選挙のときだけ自由」と批判し、人民自身が立法に参加する直接民主制を理想とした。
人民主権を徹底したこの思想は、フランス革命に大きな影響を与えた。
ひっかけポイント
一般意志=特殊意志の総和(全体意志)とする定義のすり替えが定番。ルソーは間接民主制(代議制)を批判した側であり、理想としたとする記述は正反対である。
選択肢の確認
①「ルソーは、選挙で選んだ代表者に立法を委ねる間接民主制こそ理想の政治形態であるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: ルソーは代表制を「選挙のときだけ自由」と批判した。間接民主制を理想としたという説明は立場が逆である。
②「一般意志とは、個人の利益を追求する意志を単純に足し合わせたものである」
❌ 誤り。
誤答理由: 一般意志は公共の利益を目指す意志であり、私的利益(特殊意志)の単なる総和である全体意志とは区別される。
③「『社会契約論』は、自然権の全面譲渡による絶対的主権を説いたホッブズの著作である」
❌ 誤り。
誤答理由: 『社会契約論』はルソーの著作である。自然権の全面譲渡を説いたホッブズの著作は『リヴァイアサン』である。
④「ルソーは、公共の利益を目指す一般意志に基づく政治を説き、主権は代表されえないとして直接民主制を理想とした」
✅ 正しい。
正解。ルソーは公共の利益を目指す一般意志に基づく政治を説き、主権は譲渡も代表もできないとして直接民主制を理想とした。
覚えるポイント
- ルソー『社会契約論』=一般意志・人民主権
- 一般意志は公共の利益を目指し、全体意志と区別
- 主権は代表不可能→直接民主制を理想とした
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。