KO8-012|公共・政治経済 対策問題
ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約説の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
ホッブズは自然権の全面譲渡による強大な主権者を、ロックは抵抗権を、ルソーは一般意志に基づく政治を説いた
この問題のポイント
社会契約説の3人の思想家の主張の対応関係を問う。自然状態の捉え方と契約の内容の違いを整理できているかが勝負。
解説
社会契約説は、国家の成立を人々の合意(契約)によって説明する考え方で、王権神授説を批判し近代民主政治の土台となった。
ホッブズは著書「リヴァイアサン」で、自然状態を「万人の万人に対する闘争」と捉え、平和のために各人が自然権を主権者に全面的に譲渡すべきだと説いた。結果的に絶対王政を擁護する論理にもなった。
ロックは「統治二論」で、政府は生命・自由・財産という自然権を守るための信託にすぎず、政府がこれを侵害すれば人民は抵抗権(革命権)を行使できると説いた。アメリカ独立宣言に強い影響を与えた。
ルソーは「社会契約論」で、公共の利益をめざす一般意志への服従を説き、主権は譲渡も代表もできないとして直接民主制を理想とした。フランス革命に影響を与えた。3人の対応関係の入れ替えが定番の出題である。
ひっかけポイント
「抵抗権=ロック」「一般意志=ルソー」「全面譲渡=ホッブズ」の対応の入れ替えが最頻出。影響先(独立宣言=ロック、フランス革命=ルソー)もセットで覚える。
選択肢の確認
①「3人とも、国家は神から授けられた権力によって成立すると説いた」
❌ 誤り。
3人はいずれも王権神授説を批判し、国家の成立を人々の契約から説明した。神授の権力による説明はその対極である。
②「3人とも、直接民主制のみが正当な政治形態だと説いた」
❌ 誤り。
直接民主制を理想としたのはルソーのみで、ロックは代表による間接民主制を認めた。3人共通の主張ではない。
③「ホッブズは自然権の全面譲渡による強大な主権者を、ロックは抵抗権を、ルソーは一般意志に基づく政治を説いた」
✅ 正しい。
正解。ホッブズは自然権の全面譲渡による強大な主権者(リヴァイアサン)を、ロックは信託違反への抵抗権を、ルソーは一般意志に基づく直接民主制を説いた。
④「ホッブズは抵抗権を、ロックは一般意志を、ルソーは自然権の全面譲渡を説いた」
❌ 誤り。
3人の主張の対応を入れ替えた誤り。抵抗権はロック、一般意志はルソー、全面譲渡はホッブズである。
覚えるポイント
- ホッブズ: 万人の闘争→自然権の全面譲渡(リヴァイアサン)
- ロック: 信託と抵抗権(統治二論)→アメリカ独立宣言へ
- ルソー: 一般意志・直接民主制(社会契約論)→フランス革命へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。