KO5-037|公共・政治経済 対策問題
直接金融と間接金融に関する記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
株式や社債の発行により貸し手から直接資金を調達するのが直接金融、銀行などを介して調達するのが間接金融である
この問題のポイント
金融の二つの経路の区別を問う。間に金融機関が入るかどうかという基準と、戦後日本が間接金融中心だったという特徴が判断の軸。
解説
金融とは、資金に余裕のある経済主体から不足している主体へ資金を融通することである。その経路は二つに大別される。
直接金融は、企業が株式や社債を発行し、出資者や投資家から直接資金を調達する方法である。資金の出し手は、どの企業に資金を提供するかを自分で選び、値下がりや倒産のリスクも自分で負う。
間接金融は、銀行などの金融機関が間に入る方法である。銀行は預金者から集めた資金を、自らの判断と責任で企業に貸し出す。預金者は自分のお金がどの企業に貸されているかを知らず、貸倒れのリスクはまず銀行が負う。
戦後の日本は、家計の資産が預貯金に偏り、企業も銀行借入れに依存する間接金融中心の構造だった。1990年代以降の金融制度改革(日本版金融ビッグバン)を経て、市場を通じた直接金融の役割を高めることが課題とされてきた。
ひっかけポイント
銀行借入れを直接金融とする分類の入れ替えが最頻出。「出し手が資金の行き先を知らない」のは銀行を介する間接金融の特徴で、直接金融と逆にされやすい。
選択肢の確認
①「戦後の日本では直接金融が中心で、銀行の果たす役割は小さかった」
❌ 誤り。
誤答理由: 戦後日本は家計の預貯金と企業の銀行借入れに支えられた間接金融中心の構造で、銀行の役割は大きかった。実態と正反対の説明。
②「直接金融では、資金の出し手は誰に資金が渡るかを知ることができない」
❌ 誤り。
誤答理由: 資金の行き先を知らないのは、銀行に運用を委ねる間接金融の預金者である。直接金融では出し手が投資先を自分で選ぶ。特徴の入れ替え。
③「株式や社債の発行により貸し手から直接資金を調達するのが直接金融、銀行などを介して調達するのが間接金融である」
✅ 正しい。
正解。直接金融は株式・社債の発行により貸し手から直接調達する方法、間接金融は銀行などの金融機関が預金を集めて貸し出す方法である。
④「銀行からの借入れは、直接金融に分類される」
❌ 誤り。
誤答理由: 銀行からの借入れは、銀行という金融機関が預金者と企業の間に入るため間接金融に分類される。分類の入れ替えが最頻出のひっかけ。
覚えるポイント
- 直接金融は株式・社債、間接金融は銀行融資
- 間接金融では銀行が仲介しリスクを負う
- 戦後日本は間接金融中心、改革で直接金融の拡大へ
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。