PE4-056|公共・政治経済 対策問題
条例制定権についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
地方公共団体は法律の範囲内で条例を制定でき、公害規制などで国の基準より厳しい規制を定めた例もある
この問題のポイント
条例制定権の範囲と限界を問う問題。「法律の範囲内」という原則と、上乗せ条例が認められてきた実務の両方を理解する。
解説
憲法94条は、地方公共団体が「法律の範囲内で条例を制定することができる」と定める。条例は都道府県・市町村のいずれもが議会の議決で制定できる、その地域だけに適用される自主法である。
法律との関係が問題になるのが、国の基準より厳しい規制を課す上乗せ条例や、法律が規制していない対象に規制を広げる横出し条例である。公害問題が深刻化した時代、自治体は国の基準より厳格な排出規制を条例で定め、国の法整備を先導した。判例・学説は、法律の趣旨に反しない限りこうした条例も有効としている。
また条例には、法律(地方自治法)の委任の範囲内で罰則(2年以下の懲役・100万円以下の罰金など)を設けることもできる。
情報公開条例や環境アセスメント条例のように、条例が国の立法に先行した例は多い。
ひっかけポイント
「法律の範囲内」だが、趣旨に反しない上乗せ・横出し条例は有効という判例実務が細かい論点。罰則も一定の範囲で定められる点に注意。
選択肢の確認
①「条例は法律と同等の効力を持ち、法律に反する内容も自由に定められる」
❌ 誤り。
誤答理由: 条例は法律の範囲内で制定するものであり、法律に反する内容は定められない。上乗せ条例も法律の趣旨に反しない限りで有効とされる。
②「条例で罰則を定めることは一切できない」
❌ 誤り。
誤答理由: 条例には法律の委任の範囲内で罰則(2年以下の懲役・100万円以下の罰金など)を設けることができる。
③「条例を制定できるのは都道府県のみで、市町村には制定権がない」
❌ 誤り。
誤答理由: 条例制定権は都道府県と市町村の双方が持つ。情報公開条例のように市町村が国や都道府県に先行した例もある。
④「地方公共団体は法律の範囲内で条例を制定でき、公害規制などで国の基準より厳しい規制を定めた例もある」
✅ 正しい。
正解。憲法94条により地方公共団体は法律の範囲内で条例を制定でき、公害規制などで国の基準より厳しい上乗せ条例を定めた例もある。
覚えるポイント
- 条例は法律の範囲内で制定(憲法94条)
- 上乗せ・横出し条例も趣旨に反しなければ有効
- 一定の範囲で罰則を定めることも可能
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。