PE4-048|公共・政治経済 対策問題
条例の制定・改廃の直接請求についての説明として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
有権者の50分の1以上の署名を集めて首長に請求し、首長が議会にかけて結果を公表する
この問題のポイント
直接請求のうち条例の制定・改廃請求の要件と手続を問う問題。必要署名数と請求先の組み合わせが暗記の核心。
解説
地方自治法は、住民自治を実質化するため直接請求の制度を設けている。
条例の制定・改廃請求(イニシアティブ)の手続は次のとおり。
- 有権者の50分の1以上の署名を集める
- 首長に請求する
- 首長は意見を付けて議会にかけ、議会が議決し、結果を公表する
重要なのは、請求が成立しても議会が否決できることである。住民の請求は議題化を強制するにとどまり、成立までは保障しない。
直接請求の全体像は、必要署名数で2グループに分かれる。 - 50分の1以上:条例の制定・改廃(→首長)、事務の監査(→監査委員)
- 3分の1以上:議会の解散、議員・首長の解職(→選挙管理委員会)、主要公務員の解職(→首長)
この対応表がそのまま出題される。
ひっかけポイント
署名数(50分の1と3分の1)と請求先(首長・監査委員・選管)の組み合わせの入れ替えが最頻出。請求後も議会が否決できる点を見落とさない。
選択肢の確認
①「署名が集まれば、請求された条例は議会の議決を経ずに自動的に成立する」
❌ 誤り。
誤答理由: 請求後も条例の成否は議会の議決に委ねられ、否決も可能である。署名で自動的に成立するわけではない。
②「条例の制定・改廃の請求先は監査委員である」
❌ 誤り。
誤答理由: 監査委員が請求先となるのは事務の監査請求である。条例の制定・改廃請求の請求先は首長である。
③「有権者の50分の1以上の署名を集めて首長に請求し、首長が議会にかけて結果を公表する」
✅ 正しい。
正解。条例の制定・改廃請求は有権者の50分の1以上の署名を集めて首長に請求し、首長が意見を付けて議会にかけ、結果が公表される。
④「有権者の3分の1以上の署名を集めて選挙管理委員会に請求する」
❌ 誤り。
誤答理由: 3分の1以上の署名で選挙管理委員会に請求するのは、議会の解散請求や議員・首長の解職請求の要件である。
覚えるポイント
- 条例の制定・改廃は50分の1以上、請求先は首長
- 監査請求は50分の1以上、請求先は監査委員
- 議会は請求された条例案を否決できる
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。