PE6-001公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

他の条件を一定として、消費者の所得が増加したとき、正常財(上級財)の市場で起こる変化として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

需要曲線が右にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は増加する

この問題のポイント

需要曲線をシフトさせる要因と、シフト後の均衡の変化を問う問題。「価格以外の要因の変化=曲線のシフト」という原則で解ける。

解説

需要曲線は、価格と需要量の関係を表す右下がりの曲線である。ここで重要なのは、その財自体の価格が変化した場合は曲線上の点の移動にとどまり、価格以外の要因(所得・人口・流行・関連財の価格など)が変化した場合に曲線全体がシフトする、という区別である。
所得が増えると、消費者は同じ価格でもより多く買おうとする。つまりどの価格水準でも需要量が増えるので、需要曲線は右(右上)にシフトする。
供給曲線が変わらなければ、新しい均衡点は元の均衡点より右上に移り、均衡価格は上昇し、均衡取引量は増加する。
なお、所得が増えるとかえって需要が減る財を**劣等財(下級財)**と呼び、正常財とは逆に曲線が左にシフトする。

ひっかけポイント
「価格の変化=曲線上の移動」「価格以外の変化=曲線のシフト」の区別が最頻出。所得増加を供給側の変化と取り違えさせる誤答も定番である。

選択肢の確認

①「需要曲線が左にシフトし、均衡価格は下落し均衡取引量は減少する」
誤り。
需要曲線が左にシフトするのは所得の減少や人気の低下の場合であり、所得増加とは逆方向である。

②「供給曲線が右にシフトし、均衡価格は下落する」
誤り。
所得の増加は消費者側の変化であり、生産コストなどが変わらない限り供給曲線はシフトしない。

③「需要曲線上を点が移動するだけで、曲線自体はシフトしない」
誤り。
曲線上の点の移動はその財自体の価格が変化した場合であり、所得という価格以外の要因の変化は曲線全体をシフトさせる。

④「需要曲線が右にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は増加する」
正しい。
正解。所得の増加は価格以外の要因の変化なので、正常財の需要曲線は右にシフトし、供給曲線が不変なら均衡価格は上昇、均衡取引量は増加する。

覚えるポイント

  • 所得増加で正常財の需要曲線は右にシフト
  • シフト後は均衡価格上昇・均衡取引量増加
  • 財自体の価格変化は曲線上の点の移動にすぎない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

PE4-056PE6-002