PE9-002公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

ある財の生産に必要な原材料の価格が高騰した場合、この財の市場で起こる変化として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

供給曲線が左にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は減少する

この問題のポイント

供給曲線のシフト要因(生産費用の変化)と、シフト後の均衡点の動きを問う。費用の上昇=供給曲線の左シフトという対応が軸。

解説

供給曲線は、各価格で企業がどれだけ売りたいかを示す右上がりの曲線である。
供給曲線をシフトさせるのは、生産費用(原材料費・賃金)、技術進歩、天候などである。

  • 原材料価格の高騰=費用の上昇 → 同じ価格では今までほど生産できない → 供給曲線は左(左上)にシフト
  • 技術進歩や費用の低下 → 供給曲線は右にシフト
    需要曲線が動かないまま供給曲線が左に移ると、新しい交点は元より左上になる。つまり均衡価格は上昇し、均衡取引量は減少する。
    原油価格の高騰でガソリンや電気料金が上がる現象は、この供給曲線の左シフトの典型例である。石油危機時のスタグフレーションも、供給側の費用上昇が物価を押し上げた例として結び付けて理解するとよい。

ひっかけポイント
「価格が上がる」と「取引量が増える」を安易にセットにする誤答に注意。供給側の悪化による価格上昇では取引量はむしろ減る。

選択肢の確認

①「供給曲線が右にシフトし、均衡価格は下落し均衡取引量は増加する」
誤り。
誤答理由: 供給曲線が右にシフトするのは技術進歩や費用低下の場合であり、費用が上昇する原材料高騰ではシフトの向きが逆である。

②「需要曲線が左にシフトし、均衡価格は下落する」
誤り。
誤答理由: 原材料価格は供給側の条件であり、需要曲線を動かす要因(所得・人口・流行など)ではない。

③「供給曲線が左にシフトし、均衡価格は下落し均衡取引量は増加する」
誤り。
誤答理由: 供給曲線の左シフトという判断は正しいが、左シフト後の交点は左上であり、価格は上昇し取引量は減少する。価格と数量の帰結が誤り。

④「供給曲線が左にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は減少する」
正しい。
正解。原材料高騰は生産費用の上昇であり、供給曲線が左にシフトする。需要曲線との交点は左上に移り、均衡価格は上昇し均衡取引量は減少する。

覚えるポイント

  • 原材料高騰・費用上昇は供給曲線の左シフト
  • 供給曲線の左シフトは価格上昇・取引量減少
  • 技術進歩は供給曲線の右シフトで価格下落

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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