PE9-005公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

ある財の市場で、需要曲線と供給曲線がともに右にシフトした場合の均衡についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

均衡取引量は必ず増加するが、均衡価格が上がるか下がるかはシフトの大きさによる

この問題のポイント

需要・供給の両曲線が同時にシフトしたときの均衡点の動きを問う。片方は確定し、もう片方は不確定になる、という論理的な整理が核心。

解説

曲線のシフトが均衡に与える影響は、1本ずつ分けて考えるのが定石である。

  • 需要曲線の右シフト:価格上昇・取引量増加
  • 供給曲線の右シフト:価格下落・取引量増加
    両方が同時に右へシフトすると、取引量への効果はどちらも「増加」で一致するから、均衡取引量は必ず増加する。
    しかし価格への効果は「上昇」と「下落」で逆向きなので、どちらが勝つかはシフトの大きさの比較で決まり、一概には言えない。需要側のシフトが大きければ価格は上がり、供給側のシフトが大きければ価格は下がる。
    このように、同時シフトの問題では「両方の効果が同じ向きの変数は確定、逆向きの変数は不確定」と機械的に整理できる。共通テストのグラフ選択問題で頻出の考え方である。

ひっかけポイント
「両方右シフトだから価格も量も増える」と即断させる誤答が定番。効果が逆向きに働く変数(この場合は価格)は不確定になる。

選択肢の確認

①「均衡取引量は必ず増加するが、均衡価格が上がるか下がるかはシフトの大きさによる」
正しい。
正解。需要・供給両曲線の右シフトは取引量をどちらも増加させるため取引量の増加は確定するが、価格への効果は上昇と下落で逆向きのため、シフトの大きさ次第となる。

②「均衡価格は必ず上昇するが、均衡取引量が増えるか減るかは分からない」
誤り。
誤答理由: 確定と不確定が逆。両シフトの効果が一致するのは取引量であり、価格こそ両者の効果が打ち消し合って不確定になる。

③「均衡価格・均衡取引量ともに必ず下落・減少する」
誤り。
誤答理由: 需要の右シフトは価格上昇・量増加、供給の右シフトは価格下落・量増加の効果を持ち、両方とも下落・減少になることはあり得ない。

④「均衡点は全く移動しない」
誤り。
誤答理由: 両曲線がシフトすれば交点である均衡点は必ず移動する。少なくとも取引量は増加する。

覚えるポイント

  • 需要・供給とも右シフトなら取引量は必ず増加
  • 価格の方向はシフトの大きさ次第で不確定
  • 同時シフトは1本ずつ効果を分解して考える

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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