PE9-003公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

政府がある財について、市場の均衡価格よりも低い水準に価格の上限を設定して規制した場合に起こる状態として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

需要量が供給量を上回る超過需要が生じ、品不足が起こる

この問題のポイント

価格規制が市場に与える影響を、需要曲線・供給曲線の図から読み取れるかを問う。均衡価格より低い上限規制=超過需要、が判断の軸。

解説

自由な市場では、超過需要があれば価格が上がり、超過供給があれば価格が下がることで、価格は均衡価格に向かう。これが価格の自動調節機能である。
政府が均衡価格より低い上限価格を設定すると、価格はそれ以上に上がれない。

  • 低い価格なので消費者の需要量は多い
  • 低い価格では企業の供給量は少ない
    その結果、需要量が供給量を上回る「超過需要」が固定化し、品不足・行列・闇市場などが生じる。家賃の上限規制で住宅不足が生じる例が有名である。
    逆に、均衡価格より
    高い下限価格
    (最低価格)を設定すると、今度は超過供給(売れ残り)が生じる。かつての農産物の価格支持制度で生じた生産過剰がその例である。

ひっかけポイント
上限規制=超過需要(不足)、下限規制=超過供給(余り)の対応の入れ替えが定番。「均衡より低い・高い」という位置関係を必ず確認する。

選択肢の確認

①「需要量と供給量は自動的に一致し、市場に影響はない」
誤り。
誤答理由: 需給が自動的に一致するのは価格が自由に動ける場合である。規制で価格が均衡水準へ調整できなくなることが、この問題の核心である。

②「均衡価格そのものが規制水準まで下がり、取引量は増加する」
誤り。
誤答理由: 規制は取引される価格を抑えるだけで、需要曲線と供給曲線の交点である均衡価格そのものは変わらない。低価格下では供給が減り取引量も減る。

③「需要量が供給量を上回る超過需要が生じ、品不足が起こる」
正しい。
正解。均衡価格より低い価格では消費者の需要量が多く企業の供給量が少ないため、需要量が供給量を上回る超過需要が固定化し、品不足や行列が生じる。

④「供給量が需要量を上回る超過供給が生じ、売れ残りが起こる」
誤り。
誤答理由: 超過供給(売れ残り)が生じるのは、均衡価格より高い下限価格(最低価格)を設定した場合であり、上限規制とは逆の帰結である。

覚えるポイント

  • 均衡価格より低い上限価格は超過需要(品不足)
  • 均衡価格より高い下限価格は超過供給(売れ残り)
  • 規制がなければ価格の自動調節機能が働く

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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