PE9-001公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

ある財が正常財(上級財)であるとき、消費者の所得が増加した場合に市場で起こる変化として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

需要曲線が右にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は増加する

この問題のポイント

需要曲線のシフト要因と、シフト後の均衡点の動きを図で考えられるかを問う。「曲線上の移動」と「曲線のシフト」の区別が軸になる。

解説

需要曲線は右下がり、供給曲線は右上がりで、両者の交点が均衡価格均衡取引量を決める。
その財の価格が変わったときは曲線上を点が移動するだけだが、価格以外の条件(所得・人口・流行・関連財の価格など)が変わると曲線そのものがシフトする。
正常財(上級財)は所得が増えると需要が増える財である。所得増加により、どの価格でも需要量が増えるので、需要曲線は右(右上)にシフトする。
供給曲線が動かないまま需要曲線が右に移ると、新しい交点は元の交点より右上になる。つまり均衡価格は上昇し、均衡取引量は増加する。
逆に所得が増えると需要が減る財は**劣等財(下級財)**と呼ばれ、シフトの向きが逆になる。

ひっかけポイント
価格変化なら「曲線上の移動」、所得など価格以外の変化なら「曲線のシフト」。この区別を突く選択肢が定番。

選択肢の確認

①「需要曲線が右にシフトし、均衡価格は上昇し均衡取引量は増加する」
正しい。
正解。正常財は所得増加でどの価格でも需要量が増えるため需要曲線が右にシフトし、供給曲線との交点は右上に移って均衡価格は上昇、均衡取引量は増加する。

②「需要曲線が左にシフトし、均衡価格は下落し均衡取引量は減少する」
誤り。
誤答理由: シフトの向きが逆。需要曲線が左にシフトするのは所得の減少や流行の衰退などの場合で、正常財の所得増加では右にシフトする。

③「供給曲線が右にシフトし、均衡価格は下落する」
誤り。
誤答理由: 所得の変化は需要側の要因であり、供給曲線を動かすのは生産費用や技術などである。需要と供給のシフト要因を混同している。

④「需要曲線に沿って点が移動するだけで、曲線自体はシフトしない」
誤り。
誤答理由: 曲線上の移動が起こるのはその財自体の価格が変化した場合で、所得という価格以外の条件の変化は曲線そのものをシフトさせる。

覚えるポイント

  • 正常財は所得増加で需要曲線が右シフト
  • 需要曲線の右シフトは価格上昇・取引量増加
  • 価格自体の変化は曲線上の移動でシフトではない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

PE8-050PE9-002