PE9-006|公共・政治経済 対策問題
GDP(国内総生産)とGNI(国民総所得)の関係についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
GNIは、GDPに海外から受け取った所得を加え、海外へ支払った所得を差し引いたものである
この問題のポイント
GDPとGNIの違いを「国内」と「国民」の基準の差として理解しているかを問う。海外からの純所得の加減が計算の軸。
解説
GDP(国内総生産)は、一定期間に国内で生み出された付加価値の合計である。国内であれば外国企業や外国人労働者が生んだ価値も含む。
一方**GNI(国民総所得)**は、その国の国民(居住者)が得た所得の合計である。両者の関係は次の式で表される。
- GNI=GDP+海外からの所得の受取−海外への所得の支払
この差額を海外からの純所得という。日本は企業の海外投資からの利子・配当の受取が多いため、GNIがGDPを上回る状態が続いている。
かつて使われたGNP(国民総生産)は現在のGNIとほぼ同じ概念である。また、付加価値の計算で中間生産物を差し引くのは、GDPそのものの定義であり、GDPとGNIの違いとは別の話である点に注意する。
ひっかけポイント
「国内=場所基準のGDP」「国民=人基準のGNI」の対応の入れ替えが定番。中間生産物の控除はGDPの定義であり、GNIとの差の説明ではない。
選択肢の確認
①「GNIは、GDPから中間生産物の価額を差し引いたものである」
❌ 誤り。
誤答理由: 中間生産物を差し引くのは付加価値すなわちGDP自体の定義であり、GDPとGNIの関係の説明ではない。
②「GDPは、GNIに海外からの純所得を加えたものである」
❌ 誤り。
誤答理由: 式の向きが逆。海外からの純所得を加えるのはGDPからGNIを求めるときであり、GDP=GNI−海外からの純所得となる。
③「GDPとGNIは常に完全に一致する」
❌ 誤り。
誤答理由: 海外との所得の受け払いがある限り両者は一致しない。日本は利子・配当の受取超過によりGNIがGDPを上回っている。
④「GNIは、GDPに海外から受け取った所得を加え、海外へ支払った所得を差し引いたものである」
✅ 正しい。
正解。GNIは国民(居住者)基準の所得の合計で、GNI=GDP+海外からの所得の受取−海外への所得の支払、すなわちGDPに海外からの純所得を加えたものである。
覚えるポイント
- GNI=GDP+海外からの純所得
- GDPは国内基準、GNIは国民(居住者)基準
- 日本は利子・配当の受取超過でGNIがGDPより大きい
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。