PE6-051公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(3) 日本経済の歩みと課題

ある国で、農家が小麦を生産して30億円で製粉業者に販売し、製粉業者は小麦粉を70億円でパン業者に販売し、パン業者はパンを150億円で消費者に販売した。これらの取引だけが行われたとき、生み出されたGDP(国内総生産)として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

150億円

この問題のポイント

GDPの計算問題。GDPは「付加価値の合計」であり、中間生産物を二重に数えてはならない、という原則を使えるかが問われる。

解説

GDP(国内総生産)とは、一定期間に国内で新たに生み出された付加価値の合計である。付加価値は、生産額から原材料などの中間生産物の価額を差し引いたものをいう。
設問の各段階の付加価値を計算すると、

  • 農家: 30億円−0=30億円
  • 製粉業者: 70億円−30億円=40億円
  • パン業者: 150億円−70億円=80億円
    合計は30+40+80=150億円となる。
    これは最終生産物(パン)の価額150億円と一致する。各取引額を単純合計した250億円は、小麦や小麦粉という中間生産物を二重・三重に計算しており誤りである。
    GDPはこのほか、市場で取引されないもの(家事労働など)を含まない点、外国での自国民の生産を含まない(それはGNI側の概念)点も、あわせて問われやすい。

ひっかけポイント
全取引額の合計250億円を選ばせるのが定番のひっかけ。「付加価値の合計=最終生産物の価額」という一致を確認して検算するとよい。

選択肢の確認

①「100億円」
誤り。
100億円は農家と製粉業者の販売額の合計などにあたり、付加価値の合計の計算として誤りである。

②「80億円」
誤り。
80億円はパン業者一段階分の付加価値にすぎず、全段階の付加価値を合計していない。

③「150億円」
正しい。
正解。GDPは各段階の付加価値30億+40億+80億の合計150億円であり、最終生産物であるパンの価額と一致する。

④「250億円」
誤り。
250億円は全取引額の単純合計であり、小麦・小麦粉という中間生産物を二重三重に計算している。

覚えるポイント

  • GDP=付加価値の合計=最終生産物の価額
  • 付加価値=生産額−中間生産物の価額
  • 中間生産物の二重計算をしないことが原則

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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